先祖回帰系か未来系か……悩ましいデザイン対決!! フェアレディZとスープラどっちがセクシー?

■清楚系のZとマッチョ系のスープラ!?

2022年4月にMT車が追加されたトヨタ GRスープラ
2022年4月にMT車が追加されたトヨタ GRスープラ

 一方のスープラの超マッチョなデザインは、少なくとも日本では、あまりウケてはいない。それほど否定的な意見は聞かないが、「大好き!」という意見も聞かない。

 盛り上がりすぎるほど盛り上がった筋肉は、まるでボディビルダーだ。フロントフェイスは、ヘッドライトの造形をはじめとして極めて複雑で、リオのカーニバルの化粧のよう。清楚か、さもなくば直線基調の兵器系を好む日本人の肌には、あまり合わないようだ。

 もちろん、好みは人それぞれ千差万別であり、「どっちがセクシーか?」という問いに正解はないが、日本人には清楚系のZのほうが、奥の深いセクシーさがあると感じられるのではないだろうか。

 Zのスタイリングは、復古調の王道であり、疑問も抱く余地はないが、スープラのデザインは、なぜあれほどマッチョになったのか?

 もともと先代スープラ(80系)もマッチョだったので、それを進化させたということだろうが、海外では、マッチョ系を好む層が日本より多いのも確かだ。

 日本では、スープラ人気はそれほどでもないが、販売の中心である北米では、好調に売れている。2022年1月~9月の販売台数を見れば、それがわかる。

●コンパクトスポーツカー部門
1位 ダッジ チャレンジャー 42,094台
2位 フォード マスタング 36,598台
3位 シボレー カマロ 19,177台
4位 トヨタ 86 9,691台
5位 マツダ MX-5ミアータ 4,572台
6位 トヨタ スープラ 3,855台

 スープラの姉妹車であるBMW Z4は、1,203台で第10位。スープラの圧勝だ。ちなみにZは、まだ本格的なデリバリーが始まっておらず、わずか80台(12位)。今後大幅に増えることは確実だが、スープラを上回るかどうかは未知数だ。

 北米では、ワイルドスピード第1作で主人公の愛車が先代スープラだったこともあり、スープラ人気はかなり高い。

 ちなみに日本では、同じく今年1月~9月の販売台数は、GR86が11,336台でトップ。ロードスターが7,797台、スープラは大きく水を開けられ580台にとどまっている。

 世界最大のスポーツカー市場は北米だ。スープラは、その北米で売ることを主眼に開発されている。Zもほぼ北米向けに作られているが、北米ではZよりむしろスープラのマッチョなデザインが「Oh! Sexy!」となるのかもしれない。

 「セクシー」の定義は人それぞれだが、国によっても大きく異なるということですね。

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