ギリOK…じゃない!! 無視しちゃヤバい即行でクルマを停めて整備へ回すべきアブない警告灯

ついギリ走行しがちな警告灯

 次は「まだ大丈夫」と、ギリ走行をしてしまいがちだけど、実は、かなり深刻なトラブルが潜んでいる可能性がある警告灯を解説していこう。

●充電警告灯(バッテリーランプ)
 バッテリー本体に問題がある、または充電系統(オルタネーターやベルトなど)に不具合がある場合に点灯する。主な原因は、オルタネーターの故障、ファンベルト切れまたは劣化、バッテリーの電圧不足。

 点灯中はバッテリーが必要十分量の電気を発電していない可能性があるため、電気系の作動が悪くなったり、ハンドルが重くなったりする。すぐにクルマが壊れるなどの深刻なトラブルには発展しないことが多いだけにギリ走行をしがちだ。

 しかし、最悪の場合はエンジンが停止してブレーキが利かなくなったりすることもあるため、点灯が確認できたらできるだけ早く修理に出そう。

●ブレーキ警告灯
 この警告灯は、パーキングブレーキが作動している時にも点灯するため、点灯してもつい「あとでチェックするか」なんて軽く思いがち。しかし、パーキングブレーキを解除しても消灯しない場合は走行はNGだ。

 原因としては、ブレーキフルードが不足している、または、ABSなどのブレーキ系統に異常があるのどちらかだ。いずれの場合も、そのまま走行するとブレーキが利かなくなる恐れがあるため、すぐにクルマを停止させてJAFまたは最寄りに販売店に連絡するなどの対処を。

ギリOKじゃない!! 無視しちゃヤバい!! 即行でクルマを停めるべきアブない警告灯
パーキングブレーキを解除しても点灯しっぱなしという時には走り続けるのはNG。最悪の場合はブレーキが利かなくなることもあり危険。「ギリ大丈夫ではないのだ」

●エンジン警告灯
 エンジンまたはトランスミッションシステムなどに関する故障や作動不良がある時に点灯する。ただし、他の警告灯として異なり、吸排気や点火関連の不具合、給油キャップの汚れ、メーターのセンサーの不具合など、軽微なものから深刻なものまで原因は多岐に渡る。

 そのため原因を自分で判断することは困難なので、最悪のことを考えて警告灯が点灯したらすぐに点検に出そう。

 いずれにせよ軽微なトラブルであったとしても、長く放置するとエンジンまたはミッションに大きな負荷がかかり、大トラブルに発展する恐れがある。

ギリOKじゃない!! 無視しちゃヤバい!! 即行でクルマを停めるべきアブない警告灯
エンジン警告灯は原因が多岐に渡るため、時には自分で対処できるような場合も。しかし、自己判断で点検を先延ばしにしてはダメ。吸排気や点火関連の不具合の場合は対処が遅れれば遅れるほど修理代がかさむことに……

 最後に心しておいてほしいのは、警告灯はクルマからの最後通牒。その前にクルマをしっかり点検・整備して、警告灯が点灯しない状態を維持することがクルマの寿命を延ばすコツだ。

 また、警告灯は車種や年式、グレードなどによっても若干異なるため、クルマを購入したら、取扱説明書で警告灯の内容を確認することは忘れずに。

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