冬将軍到来!! 無意識のうちにやっている「クルマの寿命を短くする見過ごし運転」とは

■チョイ乗りはクルマにとって本当によくない たまには高速走行を

 クルマを放置して数ヵ月置いておくと、エンジンやトランスミッションなどの潤滑系オイルが流れ落ち、バッテリーもターミナルから端子を外しておかないと上がりやすくなり、タイヤも1カ所に荷重が集中するため、フラットスポットができてしまい変形してしまう。

 こうした放置駐車のほかに、クルマの寿命を短くするのはチョイ乗り。近所の子供の送り迎えや買い物など、8km以内、5分以内のチョイ乗りは燃えカスのカーボンや燃え残りのデポジットをエンジン内部に堆積されやすく、チリも積もればノッキングの原因にもなる。またATにとっても油温が上昇しないうちに走行を繰り返すのでいいわけがないのだ。

 チョイ乗りばかりを繰り返していると感じたら、特にこの冬の時期、たまに30分以上走らせるか。高速道路に乗って普段よりもアクセルを吹かし、溜まっているなかのものを吐き出すようなイメージで走らせるといいだろう。

■やはり急加速、急ハンドルはクルマの寿命を縮める

 雪道を走る場合、降雪地方に住む方は当然、わかっていると思うが、急の付く操作は厳禁。急発進、急ハンドルは、クルマを滑らせることになるからだ。

 また、いくらスタッドレスタイヤを履いているからといって過信は禁物だ。雪の山道を下っている際、調子に乗ってスピードを出してしまい、急ブレーキをかけたり、たとえ急ブレーキではなくても、一度出したスピードは下り坂ではなかなか収まらないので、クルマが止まらなくなり、雪壁にぶつかるといった話も多い。

 降雪の時期以外でも、急のつく運転は厳禁だ。ブッシュやタイロッドエンドなどの緩衝材やドライブシャフト、エンジンマウントまでおよそクルマを動かす主要な部分を痛めることになる急ハンドルは頻繁に繰り返していると、よくないのは明らかだ。

■タイヤの空気圧も常に気にしておきたい

ゆっくり空気が抜けていくスローパンクチャーは気づきにくいため、そのまま走行を続けてしまいがち。高速道路でタイヤがたわみ最終的にはバーストしてしまうスタンディングウェーブ現象などタイヤをチェックしたおかないと大変なことも起きてしまう
ゆっくり空気が抜けていくスローパンクチャーは気づきにくいため、そのまま走行を続けてしまいがち。高速道路でタイヤがたわみ最終的にはバーストしてしまうスタンディングウェーブ現象などタイヤをチェックしたおかないと大変なことも起きてしまう

 空気圧を日頃からちゃんとチェックする癖をつけておきたい。ちょっとたわんでいるからでは遅い。空気圧ゲージやエアポンプをガソリンスタンドにも置いてあるところもあるので、最低でも季節の変わり目にチェックしておこう。

 空気圧のチェックは走行前のタイヤが冷えている時に行うこと。正しい空気圧はドア付近にシールが貼ってあるのでチェックしておこう。

 空気圧不足が起こるとタイヤが変形し、高速走行時にはたわんで発熱し、バーストしてしまう現象も起きるし、燃費も悪くなる。自分の足だと思って気を使おう。

■放ったらかしはいいことがひとつもないブレーキ

キーキーという音がしたらパッドの残量がない証拠だからすぐに交換しよう(LHITFIELD STUDIO@Adobe Stock)
キーキーという音がしたらパッドの残量がない証拠だからすぐに交換しよう(LHITFIELD STUDIO@Adobe Stock)

 キーキー、ゴーゴーとブレーキが鳴っているのに、放ったらかしにする人がいまだに見かける。ディスクブレーキの場合、キーキーと少しでも音がしたら、すぐにブレーキパッド&ブレーキフルードを交換しよう。

 キーキー、ゴーゴーという音がブレーキを踏むたびにしているのに、交換しないで放っておくと、ローターまで傷をつけて最悪ローター交換することになり、そのサボりがお金に結びつくことになり、高く代償を支払うことになる。

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