■スズキ社長の注目発言
それはともかく、中間決算でも取り沙汰されたのは原材料費の高騰に伴う車両価格への転嫁の動き。円安に頼らないでも安定した収益を維持するには、新車の値上げに踏み切れるかでも明暗が分かれる。
スバルや三菱、マツダ、日産が一部の車種で値上げを実施したが、今後は「庶民の足」でもある軽自動車や小型車が売れ筋のトヨタ、ホンダ、スズキなどの決断が注目される。
そんななかで興味深かったのはスズキの鈴木俊宏社長が「皆さんの懐具合を考えると単純には値上げできない」と前置きしながら「充実した装備が本当に必要なのか。使わないけどあったほうがいいのか、それともなくてもいいのか。ユーザーの皆さんも考えていただきたい」と問い掛けたことだ。
半導体不足などで納車遅れも解消されないなかで、ユーザー目線で既成概念を打ち破る柔軟な思考も大切であり、無駄な装備を外して価格を抑えるのも一理あるようだ。
【画像ギャラリー】国内自動車メーカーの2022年度中間決算&値上げしたクルマたちを画像でチェック(9枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方