STIが手掛けるコンプリートモデルS210の抽選エントリーが5月下旬から始まるのを前にプロトタイプ試乗会が開催された。Sシリーズでは初めてとなる2ペダルモデルだが、シャシー性能が素晴らしく、エンジンパワーを使いきれる魅力的なクルマに仕上がっていた。
文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄
【画像ギャラリー】待望の市販化!!!! 細部までSTIのこだわりが満載のS210をご覧アレ!!!!!(7枚)画像ギャラリー300psを使いきれるシャシー性能の高さに驚き
取材当日はあいにくの大雨。雨は嫌なものだが、スバル車の場合は少し違う。ブラックマークやスキール音を気にせずスバルのAWD性能を存分に味わえるからだ。ましてや専用制御の入ったS210となればなおさらだ。
S210のベースモデルはWRX S4 STI Sport R EX (502万7000円)だ。このスポーツセダンにSTIのこだわりを徹底的に投入したのがS210となる。
そもそもSTIのコンプリートモデルは1998年3月に発売となったインプレッサ22B STIバージョンから始まり、S210で35モデルに及ぶ。
特に研ぎ澄まされたスポーツ性能が与えられるセダンのSシリーズは2000年発売のS201からスタートし、今回のS210で10モデルとなる。
開発メンバーも話していたが、やり切ったという意味では歴代最高という。エンジン自体は300psとベースの25psアップにとどまるが、Sシリーズ初となる電子制御サスペンションの出来が圧巻で、雨でもワインディング路を不安なく走りぬけていける。
ドライブモードセレクトのSportモードでは伸び側の減衰を下げ、縮み側の減衰を上げており、接地感は言うことなしだ。ダンパーはさすがのザックス製で、足がよく動いていることがわかる。
AWD制御もSportモードではフロントの駆動力を減らし曲がりやすいセッティングとなっているから雨の日はその効果がわかりやすく伝わってくるのだろう。
トルク伝達効率に優れるスバルパフォーマンストランスミッションも専用のチューニングが施されS♯モードでは高回転まで一気に引張り、シフトダウン時にブリッピングが積極的に行われ、ベースモデルとのレスポンスの違いを感じさせるとともに、CVTでもかなり楽しいじゃないかと思わせる。
STIのこだわりはズバリサイドガーニッシュにアリ!!
もうひとつ雨のドライビングを楽しくしているのがブレンボ製のフロント18インチベンチレーテッドディスクだ。
6ポットキャリパーを採用し電動ブレーキブースターのアシスト特性が車体に合わせてチューニングされ、踏み込みに応じたリニアな効きとなっていて荷重移動にもしっかりと応えてくれる。
さらに今回STIがこだわったのが、スポーツサイドガーニッシュだ。ミシュランパイロットスポーツ4S(255/35R19)タイヤを納めるホイールアーチは、ニュルブルクリンク24時間レースの参戦車両に投入されている10㎜拡幅されたフレア形状。
ただのブリスターフェンダーではなく、タイヤハウス内の空気を吸い出すことでリフト荷重の低減が図られ、大きなダウンフォース効果をもたらしている。リヤの特徴的なドライカーボンスポイラーとともに、長年STIが培ってきた空力への考え方が形になっていた。
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コメント
コメントの使い方中身に対してこの価格がリーズナブルかというと、正直厳しいと思います。
乗り出し900万は、GRカローラやLBX morizoを高いよねと言ってきた手前、かなり頭痛の値付けではあるのですが
中身は間違いない完成度というのは一安心ですね。CVTの制御も、一世代前からは躍進しています。
金額の差があろうと、比較されるのは同psの車たちだと思うので、そこの比較試乗で抜き出て褒められれば国内でも活路はありそうです。