ダイハツのネーミングセンスが凄い!?カクカクシカジカだけじゃない!!

■捻りを効かせた「座布団一枚!!」なネーミング

【置きラクボックス 置きラクレイアウト】2016年ムーヴキャンバス

「置きラク」=「お気楽」。置きラクボックスとは後席下の収納ボックスの名称で、置きラクレイアウトとは置きラクボックスとスライドドアを組み合わせたレイアウトの名称。

ダジャレもいけるダイハツ。ユーザーの使い勝手を突き詰めたムーヴキャンバスを体現する名コピー

トランクまで回っていかなくても後席下に荷物を置けて、そのまま運転席にすぐ行けるというのがポイント。「パッと積んで、サッと乗れる」というサブコピーもあり、それもまたわかりやすい。

【いつもの私で、ラクしトコット。】2018年ミラトコット

出ましたダイハツ得意のダジャレシリーズ! トコットで「ラクしトコット」。もはや車名が先なのかこのフレーズが思い浮かんじゃったのでトコットにしたのか、その順番さえわからない。

なお、この車名の由来はTO Character(自分らしさ)、TO Comfortableness(安全、安心)、TO Convenience(使いやすさ)の頭文字である”TO C”からきている。

なんか後付けの理由っぽいが、そうらしい。

【第3のエコカー】2011年ミライース

ミライースは「イーステクノロジー」を採用した初めてのクルマとして2011年に登場。

従来型のミラより約4割もの燃費向上を果たし、JC08モード燃費は30.0km/Lと、当時としては画期的な数値を実現した。

一見すると「えっ、どんな意味?」と思わせるのが「第3のエコカー」。EV、ハイブリッドではないけどエコだという緻密な販売戦略がある

その燃費のよさを表現したのが「第3のエコカー」という言葉。電気自動車、ハイブリッド車に続く3つめのカテゴリーとして「低燃費ガソリン車」をアピールしたわけだ。

なお、2017年登場の2代目現行型は「新みんなのエコカー」というコピーを使っている。

■ウケ狙いがやりすぎた!? わかりにくいけど味わい深いネーミング

【エアロヘミサイクル】1986年リーザ

ウェイクの項で、ダイハツのネーミングは「一部を除き」わかりやすさがミソと記したが、その一部の例外がこれ。「エアロヘミサイクル」はなかなか伝わりにくい。

ヘミサイクルとは半円球のことで、まさにこのクルマのデザインテイストを表わしているのだが、ヘミサイクルの認知度があまりに低かった。

クライスラーに存在する「HEMI(ヘミ)」エンジン。燃焼室の形状が半球型(Hemispherical)だからそう呼ばれる。リーザの場合はそのデザインを指すからわかりにくい

このコピーを考えた人は頭がよすぎたのかもしれない。

ちなみに「リーザ」の車名はモナ・リザのように多くの人に愛されてほしいという願いが込められていたのだ。

【凄いビートだぜ、ROCK’N ディーゼル】1983年シャレード

1983年登場の2代目にも名キャッチあり! それがロックンディーゼル。

当時のディーゼルでは避けられなかった振動の大きさを「凄いビート」と言い換え「それがロックだ」と表現したセンスは内田裕也も真っ青。

振動やノイズも「ビート」と言ってしまえばたしかにポジティブな雰囲気に。それでも燃費はすばらしかった

「静か」だとか「振動はない」などとウソはついていないのが素晴らしい。当時の燃費チャンピオンでもあった。

【街のヘリコプター】1957年ミゼット

前身の発動機製造社から数え、今年で112年目を迎える恐ろしく長いダイハツの歴史上、とても重要な車種が1957年の初代ミゼット。

この三輪トラックの爆発的ヒットで、1951年に改名したばかりのダイハツの名が世間に知れ渡ったのだ。そのキャッチコピーが「街のヘリコプター」。

身軽に飛び回れる(飛ばないが)様を表現したもので、これもインパクトがある。なお、1996年に復活したミゼットIIは「夢は大きいよ、ミゼットII」だった。

【お、パイザー。】1996年パイザー

元祖巨乳アイドル、アグネス・ラムをイメージキャラクターに起用し「お、パイザー。」としたパイザーのキャッチコピー。

下ネタというかなんというか、ギリギリを攻めてきた感のある「お、パイザー」。質実剛健なクルマ作りながら「お、パイザー」はインパクトがデカい

ダイハツ、ダジャレだけでなく下ネタもいける懐の深さを発揮した名文句だったが、パイザー自体は真面目を絵に描いたようなクルマだっただけに違和感は否めなかった。

共演の双子はアグネス・ラムの実の子どもだったという豆知識もおひとつどうぞ。

次ページは : ■手堅くいったぜ!! 地味だけど名言炸裂キャッチコピー

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