■ハイパワー4WD時代はこのクルマが作った!?
肝心のラリーフィールドでも大暴れするはずだったGTI-Rだったが、ここではグループAの改造範囲の狭さが裏目にでた。パワーを使い切るために大径タイヤを装着しようとするもタイヤハウスの小ささから実現できず、エンジン冷却の面でもハンディを抱えた。70:30というフロントヘビーな重量配分も改善できず、曲がらないハンドリングには終始悩まされた。
下位クラスであるグループNでこそシリーズ優勝を飾ったものの、狙ったグループAでは1992年のスウェディッシュラリー総合3位が最高位。結局パルサーGTI-Rは参戦からわずか2年で、WRC撤退を余儀なくされたのだ。
それでもパルサーGTI-Rがクルマ好きに与えた衝撃は消えない。非常に少数ながらGTI-Rの中古車は今でも高値で取引されているし、同車が積んだ4連スロットル付きのSR20DETエンジンは走り屋から珍重されて、多くのシルビアや180SXなどに積み替えられた。ランエボやインプレッサが築いたハイパワー4WDの時代。その素地を作ったのは、他ならぬパルサーGTI-Rだったのかもしれない。
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コメント
コメントの使い方今度は後出しでノート・GTI-Rでも出したらオモシロいけどね。
N14パルサーGTI-R初期(前期?)はスバル某工場の生産だったとか?
スバルが日産からトヨタ傘下になり、現在のWRC活動にも関係するのでしょうか?
日産も三菱ラリーアートとタイアップして、また参戦したらオモシロくなると思う。
ランチアデルタと、マツダファミリア四駆が先やないかい。