■隣同士を気にするのは営業マンや整備士ではなく「店長」や「マネージャー」
最近は、ポツンと1軒だけ自動車ディーラーがあるなんてことはほとんどない。密集まではしなくとも、お店から見える範囲に違うディーラーが建っているというのは当たり前のこと。
営業マンには、近くのお店に客を取られるという意識はあまりなく、逆に「あっちに寄ったなら、こっちにも来ないかな」くらいの期待をしていることが多い。現場の営業マンには、隣接店舗が商売敵という感覚は、ほとんどないと言っていい。
逆に、隣近所を気にしているのは管理職。店長やマネージャーは、近隣店舗の客入りが気になり、自店舗との差が大きく見えると、危機感も募るだろう。
差が歴然と見えると「隣は客が入っているのに、うちはガラガラだ。ちゃんと誘致しているのか」と営業マンを一喝することも。イベントや新車動向によって、時期の客入りは変動があるから、そんなことを言われても仕方ない。筆者もこうした喝に、モヤっとした感情を抱いたことはある。
店舗の責任者としては、隣の芝生は青く見えるのだろうが、あまり周りに振り回されると、自分たちのスタイルを見失ってしまう。それもまた危険な兆候だ。周囲の状況は気にしつつも、一喜一憂しないというのが、今のディーラー店舗経営の在り方なのだろう。
また、リフォーム時に人気店の外観や導線等を参考にして建設計画を立てる、大規模改修をしなくとも近隣店舗で良いなと思う動きや店舗レイアウトなどは積極的に取り入れるなど、直接的ではないが、ディーラー同士の情報交換は多い。
一つの地域に、様々なメーカーのお店が連なることによって、他社のいい面、悪い面を見ることができ、それぞれの店舗のレベルアップにもつながるだろう。
同一商圏にあるからこそサービスレベルが磨きあがられ、地域全体のレベルが高まっていく。対応が良くサービスのいいお店を探すなら、自動車ディーラーの密集地帯から探すのが、筆者のおススメだ。
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