「キア」なぜ北米・欧州で人気? 韓国自動車メーカー大注目モデル3選

■エクゾチックなデザインが魅力的!! 注目すべきキア車は「テルライド」「スティンガー」

フルサイズSUVのTelluride(テルライド)。巨大なボディでトーイング能力も高い。スターティングプライスは3万5890ドル(およそ483万円)
フルサイズSUVのTelluride(テルライド)。巨大なボディでトーイング能力も高い。スターティングプライスは3万5890ドル(およそ483万円)

 まずご紹介したいのは、巨大なボディのフルサイズSUV「Telluride(テルライド)」だ。

 2020年のワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しているモデルで、北米市場を中心に販売されており、4輪駆動の優れた走行性能、291hpのパワフルなV6エンジン、そしてエキゾチックなデザインが人気の理由だ。

 小型ボートや小型トレーラーを引っ張ることができる5500 lb(≒2500kg)のトーイングキャパシティ、セルフレベリング機構付きリアサスペンションなど、アメリカ人にとっては必須の装備も万全なモデルだ。

4ドアスポーツセダンのStinger(スティンガー)。ツインターボエンジンは抜群の速さだ。スターティングプライスは3万6690ドル(およそ484万円)
4ドアスポーツセダンのStinger(スティンガー)。ツインターボエンジンは抜群の速さだ。スターティングプライスは3万6690ドル(およそ484万円)

 次にご紹介したいのが、ハイパフォーマンス4ドアセダンの「Stinger(スティンガー)」だ。

 365hpを発揮する3.3L V6ツインターボエンジンと8速デュアルクラッチトランスミッションを搭載するモデルで、ジェネシスのプラットフォームの改良版を組み合わせ、駆動方式はFRもしくはAWDを採用。

 0-100km加速は4.7秒の俊足だ。大きくスタイリッシュなデザイン、いかにもスポーティな大径タイヤ、4本出しのマフラーなど、ドイツ製ハイパフォーマンスセダンと肩を並べるような出来栄えだ。どこかドイツ車チックなのは、デザイナーが元アウディだからだ。

■パフォーマンス力は国産車以上!? キア「EV6」はすごいEVだぞ!!

バッテリーEVの「EV6」。スターティングプライスは4万8700ドル(およそ656万円)
バッテリーEVの「EV6」。スターティングプライスは4万8700ドル(およそ656万円)

 そして最後にご紹介したいのが、バッテリーEVの「EV6」だ。2021年3月にワールドプレミアされた新型のバッテリーEVだが、このEV6はとんでもなく評判が高い。「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2022」も受賞している。

 ちなみに2位はルノー「メガーヌE-TECHエレクトリック」、3位はプラットフォームを共用するヒョンデ「IONIQ5」だ。ボディスタイルは5ドアハッチバックだが、この妖艶なスタイリングが秀逸。リア周りの造形などは、日産リーフやトヨタbZ4Xとは、比べるまでもないだろう。

 最高出力は576 hp、航続距離は310マイル(約500km)、急速充電で10-80%を約18分と、パフォーマンスも抜群。人気が出るのもよく分かる。

■「韓国製なんて」という先入観は、もう捨てなくてはならない

2022年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した起亜 EV6
2022年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した起亜 EV6

 キアはこの10年間で、車両の品質やブランドイメージを大幅に改善してきており、ブランド認知の点ではまだ一歩、ヒュンダイには及ばないものの、昔のイメージであった「低品質・低価格ブランド」からは脱却したといえる。

 これまではヒョンデの姉妹ブランドとしてやってきたが、いまやキア自体が巨大なブランドに成長し、韓国国内市場はもちろんのこと、北米市場や欧州市場で大いに売れている。

 日本に住んで、日本車中心のクルマ生活をしていると、「日本製こそが世界一素晴らしい」と思ってしまいがちだが、一歩海外に出ていくと、非常に多くのメーカーの車が走っているのを見かける。

 海外の方(特にアメリカ人)は、いいと思ったら先入観をもたずに買う傾向があり、そうした実力社会の中で磨かれたクルマの完成度は、とんでもなく高い。「韓国製なんて」という先入観は、もう捨てなくてはならないだろう。

【画像ギャラリー】確かに魅力的なデザイン!! 世界で売れている「キア」のクルマたち(13枚)画像ギャラリー

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