■4代目までの燃費至上主義を捨てた5代目
その後のプリウスの進化は、みなさんがご存じの通りだ。代を重ねるごとに乗りやすくなり、その時代のトップレベルの燃費性能を発揮した。初めてTNGAを採用した4代目は特にその優れた運動性が印象的であった。
モーターアシストの制御をうまく活用することで、必要な加速を確保しながらも燃費を悪化させないバランスが絶妙である。よりドライバーの意に沿った走りを実現した。
しかし最新の5代目はこれまでの印象を完全に払しょくしたモデルとして登場した。2022年に行われたワールドプレミアで公開されたプリウスの足元を飾っていたのは、19インチホイールタイヤであった。
これはスープラと同じサイズであり、スポーツカーならばともかく、ハイブリッドカーのイメージをまとったプリウスには縁のないものと思われた。そして0~100km/hを6秒台で走るという高い動力性能というのも衝撃的であった。
実際2023年3月15日発売の新型プリウスのPHEVモデルは、かなりの高スペックだ。新開発の2Lプラグインハイブリッドシステムのシステム最高出力は、先代の約2倍となる223psを誇る、0~100km/h加速は6.7秒とすさまじい。
ちなみに燃費だが、19インチタイヤ装着車は26.0km/L、17インチタイヤ装着車では30.1km/LとPHEVならではの高スペックを誇る。
5代目プリウスは全高を下げることでシャープなボディシルエットを手に入れるなど、とてもスポーティな仕上がりだ。そして高い動力性能と良好な燃費を兼ね備える新しいハイブリッドのあり方を提案している。その衝撃jは、決して初代に負けないものといえそうだ。
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コメント
コメントの使い方エンジン付きのプリウス
テスラに遅れるばかりだね