■GR SPORTが似合うクルマとGR SPORTになって欲しいクルマ
現行の6車種は、もちろんGR SPORTがあって良かったクルマたちだ。特に、アクアとヤリスクロスに関しては、特にGR SPORTの出来がいい。
さらに、過去にGR SPORTやG’sが設定されていて、現在、復活待望論が多い車種もいくつかある。
その筆頭格がプリウスだ。プリウスにスポーツコンバージョンモデルが設定されたのは過去2回、1度目は3代目の後期モデルに設定されたプリウスG’s(2011年~2015年)、2度目は4代目のPHV(PHVとしては2代目)に設定された、プリウスPHV GR SPORTである。
走行性能が劇的に進化した5代目プリウスにも、GR SPORTの設定を望む声は多い。特に、先代ではPHVにしかGR SPORTが設定されなかったため、5代目でHEVモデルのGR SPORTが登場してほしいと、期待するユーザーの声はトヨタディーラーでも多く耳にする。
エコカーというイメージが強い3代目・4代目のプリウスだが、G’sやGR SPORTになって、その印象は大きく変わった。元々高い空力性能に加えて、ボディ剛性の向上、足回りの変更で、スポーツセダンへ早変わりだ。
筆者は現在も2012年に購入したプリウスG’sに乗り続けているが、走行距離16万キロオーバーでも、ボディに疲れは出てこない。施された剛性アップは車体の寿命を延ばす効果もあるのだろうか。
また、G’sやGR SPORTには、カタログに載っていない細かなこだわりも多い。例えばプリウスG’sでは、ステアリングギアレシオが、ノーマルよりもクイックに変わっている。コーナーを一つ曲がれば、その違いは明らかだ。こうしたこだわりもGR SPORTの魅力の一つであろう。
GR SPORT化を望む声は、プリウスの他に、カローラスポーツ・クラウン・RAV4などでも聞こえてくる。一部は海外限定でGR SPORT化されていて、日本導入を是非検討して欲しいものだ。
本格スポーツのGRが、トヨタスポーツモデルにおける話題の中心になるが、現実的に生活とマッチングさせて使うのは難しいと思う。さらに、車両本体価格が高額で手が出しにくい部分も多いはずだ。
その点、一般ユーザーでも気軽に検討できるのがGR SPORT。筆者は、楽しいクルマがもっとトヨタに増えてくれることを、G’sに魅了されたファンの一人として願っている。
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