■「吹揚城」とも呼ばれる愛媛県・今治城
1602年築城。「吹揚城」とも呼ばれる。天守に関するはっきりした記録が残っていないため、1980年に建てられた現在の天守は、正確性にとらわれない模擬天守の一種となっている。日本100名城の一つ。
JR今治駅から約2kmのところに今治城がある。こちらもお堀の周辺に停留所が2箇所置かれ、それぞれ「南堀通り」と「今治城前」だ。いよいよ待望の城前が出てきた。
南堀通りバス停から今治城天守チケット売り場まで約750m。この停留所には、せとうちバスの桜井団地・唐子台・今治方面へ向かう路線が停車する。駅までの所要時間約7分、運賃は200円だ。
城前とあるのだからもちろん今治城前バス停のほうが天守まで近く、距離にすると350mだ。今治城前のほうが通るバスの路線が多く、5路線すべてが今治駅に停まる。所要時間9分で運賃は200円。
■ユネスコ世界文化遺産の兵庫県・姫路城
世界的にも有名な姫路城は1346年に築城。1609年頃に造られたと言われる天守が、改修を重ねながら今日までその姿を伝えている。現存12天守の中では最も規模が大きい。国宝、特別史跡、日本100名城、ユネスコ世界文化遺産など数多くの肩書きを持つ。
姫路駅から約1.2kmと、歩いて行ける距離ではある。とはいえバス路線も豊富で、お城の周辺に置かれた停留所としては、「姫路郵便局前」、「姫山公園南」、「博物館前」、「清水橋・文学館前」、「好古園前」そして「姫路城大手門前」となっている。
上記のどの停留所からでも姫路城へのアクセスが可能。その中でチケット売り場に最も近いのが、約500m離れた「姫路城大手門前」だ。
姫路城大手門前バス停には東方面と西方面があり、姫路駅から向かう場合は東西どちらの方面へのバスを使っても大差ない。10以上の路線が停車し、所要時間約3〜5分、運賃は100円と格安に設定されている。
日本国内には何らかの天守が建てられた城が100くらい存在すると言われている。その中で選んだのはたった5城であるものの、「城前」が付いたバス停が1カ所しかヒットしなかったのは意外だった。
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