■荷物もたくさん載せたい! 積載性チェック!
積載性の1位はシビックだ。荷室容量に余裕があり、リアゲートの開口部は広いから、荷物の収納もしやすい。後席を格納すれば、大きな荷物も積める。
2位はN-ONE。燃料タンクを前席の下に搭載したから、後席を格納すると大容量の荷室になる。後席の座面を持ち上げて、リアドアから背の高い荷物を積むことも可能だ。
3位はGR86。2ドアクーペだからトランクスペースの開口部は小さいが、後席の背もたれを前側に倒すと、荷室の床面を広げられる。
4位はフェアレディZ。荷室の床は底が浅いが、リアゲートは大きく開いて使いやすい。5位のスープラは、荷室は相応に深いが、開口部は狭めだ。
■車内を整頓! 収納設備チェック!
収納設備はN-ONEが1位。フタの付いた収納ボックスは少ないがトレイは豊富だ。シートバックポケットもあり、荷室下側も収納スペースになる。
2位はシビックで、5ドアハッチらしく基本的な収納設備は充実する。3位はGR86で、ひと通りの収納は行える。4位はスープラで、グローブボックスが薄型だ。5位は僅差でZ。収納設備が限られ、グローブボックスの幅は狭めだ。
■渡辺陽一郎が結論を出す
総合1位はシビックタイプRだ。5ドアハッチだからファミリーカーの実用性も備わり、ベーシックなシビックの走りが本質的に優れるから、タイプRの推奨度も高まった。要は素性がよく、小回りの利きなど悪い機能もあるが、総合評価は高い。
2位はGR86。機敏な運転感覚を重視して乗り心地は硬めだが、後席が装着されるから、2名乗車時には手荷物を置ける。トランクスペースも使いやすく、クーペでは実用的だ。
3位はフェアレディZ。後席を備えない2ドアクーペだから、街中での使い勝手は低いが、動力性能、安定性、乗り心地はよい。生粋のスポーツカーで50年以上の歴史もあるから、中高年齢層のファンも多く、快適性にも配慮してさまざまなユーザーの期待に応えている。
4位はN-ONE。ノイズと乗り心地はもう少し洗練させたいが、後席を含めて居住性が優れ、軽自動車だから街中でも運転しやすい。5位はスープラ。走行性能は高いが、視界や取りまわし性はいまひとつだ。基本はBMW Z4と共通で、方向指示器レバーも左側に備わり、さまざまな機能が海外向けだ。
●総合ランキング
・1位:ホンダ シビックタイプR
・2位:トヨタ GR86
・3位:日産 フェアレディZ
・4位:ホンダ N-ONE RS
・5位:トヨタ GRスープラ
【番外コラム】永田恵一のナンバーワンは?
5位はGRスープラ。Aピラーの強烈な傾斜による厳しい乗降性で、ちょっとした外出で乗るのは躊躇してしまいそう。
3位は同率でZとN-ONE。理由は、Z/楽しさと実用性のバランスは良好だけど、やはり2シーターでは厳しい時がある。N-ONE/軽自動車なので実用性は文句ないが、凄く楽しいわけでもないわりに、約200万円は高いという差し引きだ。
GR86とタイプRの1位争いにおいて、それぞれの○と×を挙げると、GR86/○2+2のスポーツカーとしてスペース、ボディサイズ、楽しさの絶妙なバランス、×/MT+アイサイトの設定なし。タイプR/○スペースと乗りやすさ、×/全幅の広さと切れ角の少なさによる取り回しの悪さ。
ここはバランスのよさとATにはアイサイトが付くことを加味しGR86の勝ちとするが、より日常的な乗り味なのはBRZだ。
【画像ギャラリー】スポーツモデルだって乗って使ってナンボ!! 乗り心地と実用性で比較したのはこの5台!!(26枚)画像ギャラリー
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