まだ売ってないのになんで!? 発売前なのにZR-Vの試乗車がディーラーにある謎

まだ売ってないのになんで!? 発売前なのにZR-Vの試乗車がディーラーにある謎

■謎現象は半導体不足のせい!? 発売延期発表前に試乗車が完成していた可能性大

未だ納車まで時間を要するヴェゼルなど、すでに納車待ちとなっているユーザーを優先したのもZR-Vが発売延期となった要因
未だ納車まで時間を要するヴェゼルなど、すでに納車待ちとなっているユーザーを優先したのもZR-Vが発売延期となった要因

 果たしてこれはどういうことなのだろうか?

 このイレギュラーな状態の答えは、昨今の半導体不足の影響が関わっている。というのもZR-Vのベースとなる北米仕様のHR-Vは2022年4月にすでにその姿が明らかとなっており、日本向けのZR-Vについても昨年7月にティザーサイトが公開されていた。

 そしてその時点では9月に先行予約の受付をスタートし、秋ごろには納車が開始される予定となっていた。

 そのため秋口には各ディーラーに試乗車が配備される段取りとなっていたのだが、9月の先行予約受付直前に、半導体不足や世界情勢の影響を理由に販売を春に延期することが発表されたのだ。

 とはいえ販売が延期となったのは直前の出来事であり、すでにディーラーの展示車や試乗車、そしてメディア向けの広報車などの車両が中心となる初期の生産ロット分は完成していたと思われる。

 今回の発売延期は車両の不具合や更なる改良を見込んでのものではない。

 あくまで半導体不足と世界情勢の影響により、すでに注文を入れてヴェゼルなどの納車待ちユーザーの車両を優先的に生産するために行われたものであるため、初期ロットのZR-Vであっても市販モデルとは何ら変わりはない。

 そのため、すでに生産された分を有効活用するために当初の予定通りディーラーには展示車、試乗車として車両を配備し、広報車なども事前に準備するという判断が取られたということなのだろう。

■とはいえ触ってから契約したい勢にはラッキー!?

 すでに購入を決意していたユーザーにとって発売延期は残念な出来事であるが、実際に実車に触れてから購入するかどうかを決めたいと考えている慎重派ユーザーは発売前に試乗ができるというのは嬉しいことかもしれない。

 ただしすでに先行予約を受け付けている分も含め、ZR-Vはもうかなりの台数の注文が入っている模様。

 このままいくと発売即受注停止、ということにもなりかねない状況らしいので、悩んでいる人は早めに試乗を済ませて購入するかどうかの判断をした方が賢明だろう。

【画像ギャラリー】もはやシビックSUV!? 内装もいいゾ ZR-Vの全貌を写真で(10枚)画像ギャラリー

次ページは : ■謎現象は半導体不足のせい!? 発売延期発表前に試乗車が完成していた可能性大

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!