次世代ディスプレイのカバーガラスは「より薄く、より強く」が必須
液晶ディスプレイは、映像を映し出す液晶パネルの上にタッチパネルや光学粘着剤を塗布し、その上をカバーガラスで覆っていますが、ディスプレイの面積が大きくなれば、ガラスはそのぶん強度を高める必要があり、かつタッチパネルの機能を阻害しないため薄いガラスが必要。そのためディスプレイのカバーガラスには、ガラス表面に圧縮層を形成する特殊な強化ガラスが採用されています。
また湾曲したダッシュボードに張り付けるために必要となる技術として、ガラスを加熱することで軟化させて成型後に冷却して固める「ホットベンディング」や、板ガラスを部品形状に合わせて変形、固定する「コールドフォーム」のような成形加工法などが開発されています。将来的には、HUDと同様に、大画面の液晶画面にホログラム映像が浮かび上がり、助手席でも情報が確認できる立体的な3D画像が出現することが予想され、これに対しても高度なガラス技術が必要となります。
◆ ◆ ◆
ドライバーへの情報伝達の量と質の向上が求められるなか、その表示デバイスであるウインドウガラスや液晶ディスプレイは今後さらに注目度が増していくことでしょう。従来の透明で硬くて曲がらないガラスでなく、多種多様なパネルに対応できるガラス技術の飛躍的な進化が期待できそうです。
「フロントガラス」の人気記事を見る

コメント
コメントの使い方