埼玉県西部から東京に向かうクルマの流れがまもなく大変身する。というのも、国道254号(川越街道)と国道17号(新大宮バイパス)の間を走る、国道254号バイパスの和光市方面への延伸工事が進められているのだ。しかも将来的には笹目通りにもつながると言うから埼玉県民にとっては期待大!! 一体どう変わるのか!?
文・写真/奥野大志(Team G)
■延伸区間は富士見市下南畑と和光市新倉を結ぶ約6.9km
国道254号バイパスはもともと富士見川越有料道路として1981年に開通した幹線道路。全線4車線の走りやすい道路で、地元住民の間で“使える道”として知られている。
同バイパスは川越市と富士見市を結んでおり、終点は富士見市の下南畑。国道463号(浦所バイパス)に接続するT字路になっており、左はさいたま市方面、右は所沢市方面。
2009年の無料化以降、交通量が増加。その前年には北寄りの国道254号に降りられる圏央道・川島インターも供用開始となり、関越道や川越街道の渋滞を緩和するバイパスとしての役目を果たしてきた。
しかし近年、大型商業施設のオープンもあり、終点付近で激しい渋滞が発生。混雑を避けるために生活道路を走行するクルマも多く、慢性的な問題となっていた。
■都内へのアクセスは爆上がり必至!?
延伸される国道254号バイパスの正式名称は「和光富士見バイパス」。富士見市下南畑と和光市新倉を結ぶ約6.9kmの区間で、志木市と朝霞市を貫き、東京外環道の真下、国道298号に接続する。
すでに和光市寄りの第1期整備区間(約2.6km)は開通済みで、4車線化がスタートしている。
今回、実際に歩いてみたのが志木市内の第2期整備区間(約4.3km)。志木市内は住宅地に道路を通すため、工事の大変さを感じずにいられない。
埼玉県のホームページで発表されている内容によると、令和2年時点で用地買収を残しており、その進捗も気になるところ。
工事現場を見た第一印象は「非常に広い!」。第1期整備区間と同様、4車線を前提にしているが、安全性を確保するため、ゆったりした設計になっている模様。
例えるなら、中央分離帯が広いアメリカのフリーウェイのよう。直線区間ではスピードものりそうで、全面開通時には大幅な時間短縮につながるはずだ。
この周辺を頻繁に走っている筆者は、圏央道と外環道が国道254号バイパスで接続されることが最大のメリットだと考える。
関越道や川越街道を通らずに都内の直前までアクセスでき、なおかつ外環道というオプションも選択できる。周辺の幹線道路の渋滞緩和にも効果的だろう。
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