今やEVでキャンプの時代!? VW ID.4とメルセデスベンツマルコポーロから始まるEVキャンプの醍醐味とは?

■メルセデスベンツEQTのキャンピングカー仕様がマルコポーロだ!

メルセデスベンツのコンセプトEQTのキャンピングカー仕様がマルコポーロだ
メルセデスベンツのコンセプトEQTのキャンピングカー仕様がマルコポーロだ

 そこで、EVに注目してみたい。まず、メルセデスが2022年4月に発表した小型ミニバンのTクラス(Vクラスの子分のような大きさ)をベースにしたEV、コンセプトEQT。そのキャンピングカー仕様が「マルコポーロ」というモデルだ。

 ベースとなるTクラスは全長4498×全幅1811×全高1859mmというサイズは全長がルノー新型カングーとほぼ同じだが全幅は約50mm狭く、逆に全高は約50mm高い。

 全幅が1800mmちょい越えは日本の道路事情にマッチするし、全高がある分室内スペースのゆとりを予感させる。マルコポーロは着脱可能なキッチンユニットやベッドを搭載可能という。日本に導入されれば楽しみな1台だ。

■現状で気になっているのがVW ID.4

デザインを重視した流麗なEVのSUVがVW ID.4。駆動方式がRRなのも魅力だ
デザインを重視した流麗なEVのSUVがVW ID.4。駆動方式がRRなのも魅力だ

 そこで、気になるのが2022年にVWから発売されたID.4だ。サイズは全長4585×全幅1850×全高1640mmと低く長くといったデザイン重視。確かに見るからにカッコいい。そこにはエアロダイナミクスを重視して航続距離を稼ぐというコンセプトが見え隠れする。

 実際、ID.4のハイエンドモデルのProは77.0kWhのリチウムイオン電池を搭載して618km(WLTCモード)もの航続距離を達成している。全高が1640mmなので室内スペースの高さがない分、車中泊には若干厳しいものがあるかもしれないが、最近ではグランピングに特化した高級テント付きのオートキャンプ場もあるので電池容量の大きさがアウトドアでの飲食やBGMなどで利便性がありそうだ。

 とはいえID.4のもうひとつの魅力はEV専用プラットフォームを新開発したRRということだ。つまり、リアにモーターを搭載した後輪駆動なのだ。筆者自身、試乗会でその滑らかな走りが気に入り1週間ほど広報車をお借りして乗り回したが、RRゆえのハンドリングがとても素直で、EVモーターのデジタルな応答性もとてもナチュラル。

 コックピットもインテリアも近未来的なデザインがポップで、実用面だけでなく楽しめるEVに仕上がっている。

■やはりEVはキャンプ向き?

マルコポーロのベースとなっているのがメルセデスベンツのEQT。欧州では発売されているが、早く日本にも導入してほしい
マルコポーロのベースとなっているのがメルセデスベンツのEQT。欧州では発売されているが、早く日本にも導入してほしい

 EVはキャンピング場で排気ガスを出さないから周囲に迷惑をかけずにコーヒーを入れたり、料理などもできる。さらにオーディオやムービーなども楽しめる。冒頭の話題になるが、エアコンも静かに使えるのだ。キャンピングにはとても向いたヴィークルだといえるのではないだろうか。

 その昔、米国で試乗したフルサイズピックアップのシボレーシルバラードPHEVはキャンピングなどの発電でガソリンが減ると、ガソリンスタンドまでの残量を残してエンジンが自動停止して発電を止めるプログラムが組み込まれていた。

 果たして、ここで紹介したEVミニバンはどうなのだろうか? つまり、キャンピング場にも充電設備が必要だね。キャンプする駐車区画ごとに電源があればこのうえないが、それだとEVである必然もなくなってしまうしなぁ!

【画像ギャラリー】これからはEVでキャンプがトレンド? VW ID.4メルセデスベンツEQTのマルコポーロを写真でCHECK!(18枚)画像ギャラリー

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