販売好調の新型セレナは、5ナンバーサイズのグレードやe-POWERなどライバルにはない特徴を持つ魅力的なミニバンだ。そこで購入を検討する際にいつも悩まされるのが、通常のガソリン車にするか、e-POWERにするかだ。価格差や人気などからそれを考察してみた!!
文/ベストカーWeb編集部、写真/日産、ベストカー編集部
■e-POWERは40万円以上高くなる
日産の発表によると、2023年2月末より受注を開始したセレナの受注台数が2万台を突破したという。4月12日の時点での受注台数は2万410台で、セレナ全パワートレインの国内累計販売台数は200万台に到達したという。
セレナのパワートレインは2L4気筒で150psのガソリンエンジンと、発電用1.4L3気筒とモーター&バッテリーを組み合わせたe-POWERが選べる。e-POWERの駆動はすべてモーターで行われるが、その出力は163psだ。
Xグレードで比較すると、e-POWERはその装備のため120kgほど重くなってしまう。しかし両者を比較した時にハンドリングなどのドライブフィールに大きな差は感じられない。そこでポイントとなるのがモーターの特性だ。
モーターはエンジンと違って低回転であっても大きなトルクを発生させることができる。そのためe-POWERは車重を感じさせない発進が可能で、なおかつフラットなトルク特性によって街中でのストップ&ゴーといった道路状況でも、スムーズに走らせることができる。
ドライバーにとっては、人数や荷物の増減の影響を感じにくいといったメリットもあり、e-POWERの人気の秘密ともいえそうだ。
ただし同じXグレードでガソリン車は276万8700円で、e-POWERは319万8800円。その差43万100円となっている。e-POWERによってガソリン代が軽減されたとしても、取り戻すのはなかなか難しい価格差となっている。
コメント
コメントの使い方