カローラといえば1966年のデビューから国民車としての地位を獲得し、誰もが車名を知っているモデルだ。そんなカローラセダンに惚れ込み、30年以上愛用してきた筆者は、デビューと同時に現行型カローラセダンを購入。そして2022年に発売された改良モデルへと乗り換えたのだが、そこには想像以上の変更点があった!!
文/小林敦志、写真/トヨタ、ベストカー編集部
■FFのガソリン車が改良で大きく仕様変更
2023年2月下旬にかねてから発注していた、2022年10月3日に改良を行ったトヨタ カローラ セダン1.5Gが筆者のもとへ納車となった。正式発売より約1カ月前となる2022年9月上旬に“予約”という形で発注してから、約半年待っての納車となった。
調べてみると本稿執筆時点で新型プリウスHEV(ハイブリッド車)の売れ筋グレードとなる2.0Zの納車予定は2025年春ごろとおよそ2年待ちになっているようなので、それに比べるといまどきでは驚くほど待たされたというわけでもなさそうだ。
事実半年ほどの納車待ちならば「遅いなあ」という気持ちはそれほど沸かず、「気がつけば納車になった」といった気分でその日を迎えた。
今回“改良”という割には、カローラ セダン及びツーリング(ステーションワゴン)、そしてスポーツ(ハッチバック)のガソリン車では搭載エンジンの変更という、改良レベルでは一般的に行われないようなことが実施された。
セダン、ツーリング、スポーツに共通しているのが、1.2L直4ターボエンジンの廃止である。そしてスポーツでは新たに2L直4ダイナミックフォースエンジン(RAV4などにも搭載)に変更されている。
セダンとツーリングでは1.8L直4エンジンも廃止し、代わって1.5L直3ダイナミックフォース(ヤリス系にも搭載)エンジンが新たに搭載されている。
さらにセダンとツーリングのガソリンエンジン搭載車は、リアサスペンションがダブルウィッシュボーンからトーションビームへと変更された。エンジンだけでなく、サスペンション構造までを“改良”レベルで実施するのは極めて異例ともいっていいだろう。
筆者の発注は正式発表前だったので、車両価格とメーカーオプションの種類とその価格ぐらいしかわからないまま注文書を交わした。下取り車は同じ現行型カローラセダンのFF、ガソリン車だが、改良前のエンジンは1.8Lだった。
1.8Lから1.5Lに換装されることは別ルートで情報を入手していたのだが、改良が正式に発表された時にリアサスペンションがトーションビームに変更されたことを初めて知った時には、なんともいえないショックを受けたことをおぼえている。
発注に際しては、ディスプレイオーディオのサイズを標準の8インチから10.5インチにして、標準装備されるドライブレコーダーは前方+バックガイドモニター(録画機能付き)へと変更。
さらに計器盤をアナログメーターから、7インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(フルデジタル表示)とし、リアワイパーが欲しかったので、セットオプションとなる寒冷地仕様にするなどメーカーオプションを選択した。
とにかく納車が迫るにつれ、やはりダブルウィッシュボーンからトーションビームに変更になったことが気になって仕方なかった。
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