■今や必要なし!? ターボ車に必須だったターボタイマー
ターボタイマーはターボ車のイグニッションをオフにしても、設定した時間の間、アイドリングを続けてくれるパーツだ。
タービンが高温な状態でエンジンを止めてしまうとエンジンオイルの供給もストップ。そのためタービンの軸が焼き付く可能性があり、走行後は冷却されるまでアイドリングする必要があった。
最近のターボチャージャーは材質や精度の向上、水冷の併用などによって、タービンの耐久性は格段に向上。アフターアイドリングの必要性はほとんどなくなった。
以前は長めのアフターアイドリングが必要だった高速道路走行後も、今ではサービスエリアにはいる手前で速度を落としてクーリングすれば十分とされている。
■長いアンテナはステータス!? 自動車電話用アンテナ
携帯電話が当たり前ではなかった時代。VIPを乗せるクルマには、50センチ程の自動車電話用のトランクリッドアンテナがトランク部に装着されていた。
当時、自動車電話は非常に高価だったため、お金持ちの象徴的な存在!! 携帯電話の普及に伴い、自動車電話はほとんどなくなったが、ダミーアンテナとして存在し続けていたのだ。
その他、リアウィンドウに生える4本のダイバーシティアンテナはテレビ用のアンテナだったが、今ではフィルムアンテナとなり、すっかり目立たなくなった。
■ガソリンスタンドに不可欠だった芳香ビーズ
その昔、ガソリンスタンドで灰皿を渡すとキレイに掃除した上に芳香ビーズを入れてくれるサービスがあった。
あの芳香ビーズはどこに行ったのだろうか? 喫煙率が高かった時代ならではの話だが、現在は減少。
それに伴い灰皿を装備したクルマは見なくなり、さらにガソリンスタンドのセルフ化に伴い、過去のものとなった。
あの匂いが苦手でクルマ酔いしたという声をよく聞いたもの。
スモーカー同士、借り物のクルマに芳香ビーズを入れて返したら、持ち主に怒られた!! なんて思い出がある人もいるはずだ。今と比べると、のんびりしていた時代の心温まる(?)エピソードである。
こうして振り返ると、懐かしいカスタム文化やパーツがまだまだ紹介しきれないほどある。
今当たり前のようにある機能やパーツも数年後には消滅しているかもしれない。変革期を迎えている今のクルマ社会において、仕方のないことだが、一方で思わぬ新しいジャンルのカスタム文化やパーツが生まれてくることを期待したい。
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