MX-30にまさかのロータリー搭載!? 伝統と電動化を両立させた新しい方向性とは?

■新しい方向性で存続の危機を乗り越える

内装も通常モデルと大きく差はない。展示車は欧州仕様のため左ハンドル仕様となっている
内装も通常モデルと大きく差はない。展示車は欧州仕様のため左ハンドル仕様となっている

 今回展示されたモデルは、左ハンドルの欧州仕様で、充電方式もcomboのままであったが、日本仕様は当然のことながら、CHAdeMOとなるはず。MX-30 EVがV2L、V2Hに対応しているので、MX-30 e-SKYACTIV R-EVも当然ながら対応してくるはずだ。

 56年前、マツダは数々の困難を克服しロータリーエンジンの量産化に成功。その後もオイルショックやフォードの資本参入など、ロータリーエンジンは存続の危機を迎えつつ、乗り越えてきた。

 プラグインハイブリッド用エンジンという新しい方向性を見出したロータリーエンジンは、まだまだその存在感を保ち、歴史を重ねていくことだろう。

【番外コラム】8C型REと16Xの関係

今回搭載された8C型は2ローターの16Xがベース。これを1ローターにしたものが搭載される
今回搭載された8C型は2ローターの16Xがベース。これを1ローターにしたものが搭載される

 MX-30 e-SKYACTIV R-EVには8Cと呼ばれる1ローターのユニットが搭載された。この8C型ロータリーの元になったのは、2009年の東京モーターショーに出品された16Xという2ローターユニット。8Cは16Xを元に1ローター化したものだ。

 型式の数字はおおよその排気量を示すもので、8Cロータリーは830ccの排気量を持つ。

 レシプロエンジンに比べると振動やノイズが低いロータリーエンジン。クルマをそのまま駆動する場合は1ローターでは無理だが、低負荷の発電機ならそれが可能。かくして、1ローターエンジンは車載が可能となったわけである。

【画像ギャラリー】マツダのお家芸ふたたび!! MX-30 R-EVで次世代に受け継がれるロータリーエンジン(24枚)画像ギャラリー

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