■ADASの進化と共に……「ドライビングモニタリングシステム」
ADAS領域において前後の車間&速度を検知しつつアクセルとブレーキの操作を自動調整するのがACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)だ。
これ自体は現在は軽自動車にも設定がある位なのでそれ程驚くことは無いが、問題はACC作動中に「自動だから余裕でしょ」的に視線を前方から離してしまうケースが多いことだ。
これに対し注意喚起を行うのがDMS(ドライビングモニタリングシステム)という監視システムだ。室内に設置された専用カメラがドライバーの顔や目の動きを検知し、わき見運転やうとうとした時(一定時間以上目を閉じる)など音と表示で注意を促してくれる。
SUBARUのアイサイト搭載車が代表的だが、トヨタや日産にも設定はある(呼称はメーカー事に異なる)。
まだまだ自動運転に関しては乗り越えなければならないハードルは多いが、進化の過程でも必要な機能。
カメラ/センサー/ソフトウエアの連携させることは既存技術をカスタマイズすることで開発期間やコストも比較的抑えることができる。安全運転に寄与する機能として徐々に拡大していくはずだ。
■シートヒーター利用で燃費もアップ!? 快適性だけじゃないメリットも
快適なドライブを楽しむためのひとつにシートの性能があるのは今更言うまでもない。
冒頭に触れた「シートヒーター」は、快適性をアップされる機能であることは間違いないが、同時に冬場においてヒーターを使わないことで実用燃費(電費)を向上させる狙いもある。
顕著な例がBEV車でどのメーカーのエンジニアと話をしても「ヒーターが一番電費に影響するんですよ」という事は頻繁に聞かれる。
ゆえにただシートヒーター付きであるだけではなく。
A:シートヒーターの温度調整の“段数”。つまりよりきめ細かな調整機能。
B:前席だけでなく、後席にもシートヒーター(前述したBEVやSUBARUレヴォーグなどにも設定あり)
C:暖めるだけでなく“冷やす”ことも重要。これこそ高級車に設定されている「ベンチレーションヒート」や「マッサージシート」。
Cに関してはハードルが高いが調整機能や後席用に関してはそれほど時間はかからないはずだ。
■装備拡大中!絶対欲しい「パワーシート」
えー何言っているの?って声も聞こえてきそうだが、筆者のようなオジさんにとってはクルマによっては(特に)シートスライドレバーを「よっこいしょ(笑)」と背中を曲げて動かすのが結構キツかったりする。
またシートの調整機構はスライド/リクライニング/ハイトを基本とする中で国産車の多くは輸入車のように無段階調整構造になっていないが、これがパワーシートになると無段階で調整できる。
当然のことながらより正しいドライビングポジションを設定しやすくなるし、設定したシートポジションをメモリー(記憶)できるものもある。
これまでパワーシートに関しては専用のモーターを複数使うことによるコスト高やそもそも大衆車などにパワーシートなど不要、というメーカー側の思惑があったのも事実だ。
しかし、昨今ではコンパクトかつ低コスト(1個のモーターで全部動かせる)でパワーシートを実現した車種もあり、トヨタのヤリスクロスやアクアの6ウェイパワーシートがそれに該当する。
またMAZDA2のように上位グレードにはメモリー機構付きのパワーシートも設定されている車種もあり、快適性向上のための重要な装備としても注目している。
そしてこれと同時に欲しいのが「テレスコピックステアリング」。軽自動車では「ホンダ N-WGN」位しか見当たらないが、正しいドライビングポジションのためにもこれこそ標準化してほしい装備なのだ。
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