デリカミニ特需!? 三菱が新入社員に前年2倍の夏季賞与! 気になる自動車メーカー各社の今夏ボーナス通信簿

デリカミニ特需!? 三菱が新入社員に前年2倍の夏季賞与! 気になる自動車メーカー各社の今夏ボーナス通信簿

 デリカミニの出足が好調など業績回復が続いている三菱。これを受け、この春入社したばかりの新卒社員の夏季賞与を前年の約2倍となる最大30万円という大盤振る舞いに。今夏の各自動車メーカーのボーナス事情を探った。

文/福田俊之、写真/ベストカーWeb編集部、トヨタ、AdobeStock

■入社間もない新入社員に前年2倍のボーナス!

販売好調な三菱のデリカミニ。その好調ぶりを受けたのか、今夏の三菱は新入社員に夏季賞与で前年の2倍となる金額を支給した
販売好調な三菱のデリカミニ。その好調ぶりを受けたのか、今夏の三菱は新入社員に夏季賞与で前年の2倍となる金額を支給した

 物価高と人手不足の影響で賃金上昇傾向が加速しており、人材争奪戦は今や業種の壁を越えたバトルロイヤルの様相を呈している。

そのような状況のなか、自動車メーカー中堅の三菱自動車が2023年夏のボーナスで思わぬ大盤振る舞いを披露した。新卒で入社したばかりの従業員の夏季賞与を前年のおよそ2倍にあたる30万円に引き上げたのだ。

 2023年4月に社会人生活がスタートした新入社員が最初にもらう夏のボーナスの金額は“氷代”のような「金一封」で、少ないのが一般的だ。理由は入社からボーナス支給日までの日数が通常の間隔の半分未満にとどまるためで、三菱自動車の場合、前年の実績は15万円ほどだった。

■名目上は「自己研鑽支援金」上乗せだが

三菱での新入社員への賞与は名目では「自己研鑽支援金」とのことだが、羨ましい!(Umaruchan4678@AdobeStoc)
三菱での新入社員への賞与は名目では「自己研鑽支援金」とのことだが、羨ましい!(Umaruchan4678@AdobeStoc)

 今回のボーナス倍増は本来の支給額に15万円ほどの「自己研鑽支援金」を上乗せしたという、ちょっとトリッキーな方法で行われた。自己研鑽というと書籍の購入やセミナー受講などが連想されるかもしれないが、三菱自動車の場合はあくまで“名目”であって、用途が限定されているわけではない。

 つまり、純粋な賞与のアップである。若年層を大切にする姿勢を見せることで、すでに入社した人材の引き留めと、今後の人材争奪戦での勝ち抜きを狙っていることは明らかだ。

 三菱自動車といえば、2022年暮れには冬季賞与とは別に、管理職を除く従業員に最大10万円の“インフレ手当”を支給したことでも話題になった。年度の途中でのこうした賃金積み増しは極めて異例だが、賃上げ交渉のいわゆる今年の春闘の段階でも、自動車メーカーや部品メーカーでは給与やボーナスの大幅アップが相次いでいた。

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