パーキングブレーキからのP!? クルマの健康寿命は駐車方法で変わるってマジ!?

パーキングブレーキからのP!? クルマの健康寿命は駐車方法で変わるってマジ!?

 クルマが停止状態のままステアリングを切ることを「据え切り」という。これはクルマを壊す行為として「やっちゃダメ!」と言われてきたが、果たしてホントなのか? この他にも、駐車時に注意すべきこととして言われてきたことがあるが……。

文/今坂純也(DIRT SKIP)、写真/写真AC

駐車時の据え切りハンドル操作

「正しく止めるって大変!!」クルマの健康寿命は駐車方法で大きく変わる!?
据え切りでクルマが故障するというのは昔の話。さほど神経質になる必要はないものの、ステアリング機構に負荷がかかることは事実なので、1台のクルマに長く乗るつもりなら頻繁にはやらないほうがいい

 頻繁に行わなければクルマは壊れないけど、タイヤは摩耗傾向

 クルマが停止状態のままステアリングを切る「据え切り」を行うと、「ステアリング回りに負担をかける」「ホイールのアライメントが狂う」「タイヤが減る」などとして、昔から「クルマが壊れるからやっちゃダメ!」と言われてきた。

 確かに、パワーステアリングではないいわゆる「重ステ」のクルマで据え切りをするのはかなりの重労働で、ドライバーのみならずクルマにも相当負担がかかっている……と思ってしまう。だから「やっちゃダメ!」となるのかもしれないが……。

 約20年前には主流だった油圧パワステは、いまでは電動パワステに移行。欧州メーカーの多くも採用し、「据え切り時の操舵力は軽く、高速走行になるにつれて操舵力は重くなっていく。

 ただし、保舵力(直進や旋回を維持するために新たに加える力)は軽く」といった特性をこれらメーカーのクルマは持っており、これは油圧パワステ時代にはできなかったことだ。

 この、現在のクルマに搭載される電動パワステは、据え切りなんて操作も簡単。よって、ドライバーが行うことは想定済みで、メーカーはもちろん何万回にも及ぶテストを実施済み。1日に10数回行っても10年以上は壊れないというのだ。  

 また、JAFの動画「JAFが教える車庫入れのコツ」でも、据え切り操作を行っている。

JAFが教える車庫入れのコツ

 据え切りを禁止するのではなく、「ドライバーに安全・確実な操作を優先してもらうこと」をJAFは重視しているのだ。

 よって、据え切りをしても現代のクルマが壊れることはない、あるとすれば「いつも同じ位置で行うと路面やタイヤのトレッド面が摩擦で摩耗する」くらいだろう。

次ページは : クルマ止めにタイヤを密着させて駐車

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