真夏のバッテリー上がりにご注意を!! 防ぐには? 上がったらどうする??

真夏のバッテリー上がりにご注意を!! 防ぐには? 上がったらどうする??

 今年の夏も暑い日々が続いています。暑い日は外を歩くのをためらい、クルマで出かけることが多くなりがちですが、エアコンを使用することでクルマのバッテリーには負荷がかかるため、バッテリー上がりには注意が必要。突然のトラブルで困らないようにバッテリー上がりの対策と、万が一上がってしまったときの対処法について、おさらいしましょう。

文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_metamorworks
写真:Adobe Stock、写真AC

ハイブリッド車もバッテリー上がりを起こす

 「バッテリー上がり」というと、ヘッドライトやルームライトの消し忘れなどによる「過放電」をイメージされる人は多いと思いますが、JAFによると、電力を酷使したことによる「破損や劣化」も多いそう。エアコンを駆使する暑い夏場は、電力の使用量も増え、バッテリーには負荷がかかるシーズン。一般的に、バッテリーの寿命は2~3年といわれていますが、夜間走行が多い、近所の買い物だけ、週末にしか使わないなど、普段長距離を走らないクルマの場合、これよりも寿命が短くなることもあります。

 バッテリー上がりは、駆動用バッテリーを積んでいるハイブリッド車も例外ではありません。ハイブリッド車は、駆動用バッテリーを動かすシステムの起動の役割を12Vバッテリーが担っているため、純ガソリン車と同様に、バッテリー上がりを起こせばクルマを動かすことができなくなります。

2022年度のJAF調査によると、出動理由トップ3は、1位「バッテリー上がり」 2位「タイヤのパンク」 3位が「落輪_落込」。ドライバーのうっかりミスやメンテナンス不足といった要因が多い(画像は、JAFの「よくあるロードサービス出動理由」より)
2022年度のJAF調査によると、出動理由トップ3は、1位「バッテリー上がり」 2位「タイヤのパンク」 3位が「落輪_落込」。ドライバーのうっかりミスやメンテナンス不足といった要因が多い(画像は、JAFの「よくあるロードサービス出動理由」より)

バッテリー上がりを防ぐには、「バッテリーからのサイン」を見落とさないように

 ただ、バッテリーの劣化具合はなかなか気づきにくいもので、知らずうちに劣化が進み、ある日突然動かなくなるということも。バッテリー上がりを防ぐには、ライト類の消し忘れなどをしないよう普段から気を付けておくことのほか、バッテリー寿命のサインを見落とさないように注意することが大切です。一般的に、以下のような現象が、「バッテリー寿命」のサインとされています。

・エンジン始動時のセルモーターの回り方が弱くなった、もしくは遅くなった
・ヘッドライトやランプなどがエンジン回転数によって明るさが違ってきた
・パワーウインドウの動きが遅くなった
・アイドリングストップに入りにくくなった

 バッテリーが劣化していると、電子機器が正常に働かなくなります。バッテリーの寿命といわれる3年が近づいてきていて、上記のチェック項目にひとつでも当てはまるようであれば、バッテリーの交換を検討したいところですが、もし分からない場合は、プロに相談しましょう。「まだ動くし大丈夫」と楽観的に考えてバッテリー交換を先延ばしにしていると、夏場の炎天下でJAFなどのロードサービスの到着を長時間待つ、なんてことにもなりかねません。

エンジン始動時のセルモーターの回り方が弱くなった、もしくは遅くなったなどは、バッテリー劣化の明確なサインだ(PHOTO:Adobe Stock_Oleksii nvkonchuk)
エンジン始動時のセルモーターの回り方が弱くなった、もしくは遅くなったなどは、バッテリー劣化の明確なサインだ(PHOTO:Adobe Stock_Oleksii nvkonchuk)

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