■もしヴォルツにガソリンMT仕様とHEVを加えたら売れるかも?
トヨタとGMが共同開発したモデル。2002年に導入されるも、販売不振でわずか1年9カ月で終売となる。
王道のスポーツSUVで、内外装ともにデザインはいい。トランスミッションにはMTも用意するなど、走りへのこだわりも強かったが、流行りのデザインではなく、敬遠された節がある。
今ならデザインはそのままに、ガソリンMT仕様とHEVを加えて、C-HRの穴を埋める存在にもなりそうな予感。ヴォルツは登場する時代が20年早かった。
■ブレイド今でも根強いファンがいるので復活を
2006年に登場した、ショートプレミアムというトヨタの新ジャンルに挑戦したブレイド。ターゲットはVWのゴルフであり、今でも根強いファンがいる。
しかし、同時期に発売されていたオーリスとフロアパンや内装の一部を共用し、独自のプレミアムに振り切れなかったのが敗因の一つ。オーリスとの姉妹関係が無ければ、プレミアムハッチとしての訴求力は高まっただろう。
CT200hがなき今、レクサスへブレイドのようなクルマを入れたら面白そうだ。HEVにこだわらず、当時のブレイドマスターのようにV6の3.5Lエンジンを搭載した「F」を冠するモデルであってもいい。
ブレイドは、ショートプレミアムをそのままに、レクサスでの復活が期待できるクルマの一つだ。
■ラウムはルーミーと並列販売したら売れるかも?
2003年にフルモデルチェンジし、2011年まで販売が続けられたラウム。長期間販売されたクルマだが、2代目モデルは初代ほどのインパクトを残せなかった。
コンパクトカーながらも両側スライドドアを持ち、助手席側はセンターピラー内臓のパノラマオープンドアを採用する。ウォークスルーやリアシートがダブルフォールディングで倒せるなど、仕事にも充分使えそうな良いクルマだった。
しかし、ユニバーサルデザインにこだわりすぎて、クルマのデザインはイマイチな面もある。楕円形のステアリングなども反応はイマイチで、モデルチェンジ後は尻つぼみで幕引きとなった。
今ならルーミーと並列で販売し、ハイト過ぎないスライドドア搭載車を売りにしてはどうだろう。立体駐車場にも余裕で入り、使い勝手のいいラウムを、ルーミーより少し安く出せれば、人気は出るはずだ。
今回紹介したクルマたちは、いずれも2000年代の初頭に登場している。トヨタの短命車は、出てくる時期を15年から20年ほど間違えたクルマが多い。
ブームに乗れず失速したクルマが多いが、短命に終わらせるのはもったいないクルマばかりである。
過去の迷車(名車)たちが行ってきた挑戦が無駄ではなかったということを、新型車が証明してくれるはずだ。今後もトヨタのクルマ作りに期待したい。
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コメント
コメントの使い方イストは諸々ただのヤリスクロスだろうよ…
車のコンセプトとか他車種の関係性も踏まえた上で記事を制作していただきたい