ブレイドをレクサスブランドで!? ラウムをルーミーの兄貴分に!? チョイ足しで再販すればヒットするかもなトヨタ車5選

■もしヴォルツにガソリンMT仕様とHEVを加えたら売れるかも? 

ヴォルツは、トヨタとGMが共同開発し、2002年に導入された(全長4365×全幅1775×全高1615mm)
ヴォルツは、トヨタとGMが共同開発し、2002年に導入された(全長4365×全幅1775×全高1615mm)

 トヨタとGMが共同開発したモデル。2002年に導入されるも、販売不振でわずか1年9カ月で終売となる。

 王道のスポーツSUVで、内外装ともにデザインはいい。トランスミッションにはMTも用意するなど、走りへのこだわりも強かったが、流行りのデザインではなく、敬遠された節がある。

 今ならデザインはそのままに、ガソリンMT仕様とHEVを加えて、C-HRの穴を埋める存在にもなりそうな予感。ヴォルツは登場する時代が20年早かった。

■ブレイド今でも根強いファンがいるので復活を

2006年に登場したブレイド。ショートプレミアムというトヨタの新ジャンルとして誕生した(全長 4260×全幅1760×全高1515mm)
2006年に登場したブレイド。ショートプレミアムというトヨタの新ジャンルとして誕生した(全長 4260×全幅1760×全高1515mm)

 2006年に登場した、ショートプレミアムというトヨタの新ジャンルに挑戦したブレイド。ターゲットはVWのゴルフであり、今でも根強いファンがいる。

 しかし、同時期に発売されていたオーリスとフロアパンや内装の一部を共用し、独自のプレミアムに振り切れなかったのが敗因の一つ。オーリスとの姉妹関係が無ければ、プレミアムハッチとしての訴求力は高まっただろう。

 CT200hがなき今、レクサスへブレイドのようなクルマを入れたら面白そうだ。HEVにこだわらず、当時のブレイドマスターのようにV6の3.5Lエンジンを搭載した「F」を冠するモデルであってもいい。

 ブレイドは、ショートプレミアムをそのままに、レクサスでの復活が期待できるクルマの一つだ。

■ラウムはルーミーと並列販売したら売れるかも? 

2003年にフルモデルチェンジし誕生した2代目ラウム(NCZ20型)。ユニバーサルデザインとしてこだわりすぎた点があった
2003年にフルモデルチェンジし誕生した2代目ラウム(NCZ20型)。ユニバーサルデザインとしてこだわりすぎた点があった

 2003年にフルモデルチェンジし、2011年まで販売が続けられたラウム。長期間販売されたクルマだが、2代目モデルは初代ほどのインパクトを残せなかった。

 コンパクトカーながらも両側スライドドアを持ち、助手席側はセンターピラー内臓のパノラマオープンドアを採用する。ウォークスルーやリアシートがダブルフォールディングで倒せるなど、仕事にも充分使えそうな良いクルマだった。

 しかし、ユニバーサルデザインにこだわりすぎて、クルマのデザインはイマイチな面もある。楕円形のステアリングなども反応はイマイチで、モデルチェンジ後は尻つぼみで幕引きとなった。

 今ならルーミーと並列で販売し、ハイト過ぎないスライドドア搭載車を売りにしてはどうだろう。立体駐車場にも余裕で入り、使い勝手のいいラウムを、ルーミーより少し安く出せれば、人気は出るはずだ。

 今回紹介したクルマたちは、いずれも2000年代の初頭に登場している。トヨタの短命車は、出てくる時期を15年から20年ほど間違えたクルマが多い。

 ブームに乗れず失速したクルマが多いが、短命に終わらせるのはもったいないクルマばかりである。

 過去の迷車(名車)たちが行ってきた挑戦が無駄ではなかったということを、新型車が証明してくれるはずだ。今後もトヨタのクルマ作りに期待したい。

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