■スバルのアイサイトは今も天下無敵なのか?
●アイサイト
搭載車:インプレッサ、XV、アウトバック、フォレスター、レヴォーグ、WRX S4
システム構成:ステレオカメラ
歩行者:夜間も対応する可能性が高い(公表はしていないが、現行フォレスターのJNCAPの結果を見ると夜間も対応しており、同じハードウェアを使うスバルの他車も対応する可能性が高い)
【長所】
・依然トップクラスの性能、総合力を備えている。カメラ式は逆光や雨天といった悪条件にミリ波レーダーより弱いとよく言われるが、筆者が試したところではゲリラ豪雨の中でも稼働を続けるなど、特にそういった印象はない。
【短所】
・特になし。以前はJNCAPの試験で遮蔽物からの飛び出しに弱い部分があったが、現行フォレスターで改善されており、今後の他車への展開が期待される。
アイサイトはトヨタの高性能版などの急速な追い上げや次世代でのハードウェアの変更の噂など、曲がり角にあり正念場なのは事実だが、ここは踏ん張ってもらい、MTへの対応なども含め現在のポジションをキープして欲しい。
■ダイハツは”スマアシ”の進化に賭ける
●スマートアシストIII
搭載車:コペン以外の全車種
システム構成:ステレオカメラ
歩行者:昼間は対応、夜間は不透明
【長所】
・軽トラックのハイゼット、軽1BOXバンのハイゼットカーゴ含めコペンを除く全車種に同じシステムを設定するという分かりやすさ(運転する年齢層やユーザー層が広い軽商用車に設定した意義の大きさも含む)。
・新しいシステムができた際の社内での展開の早さ
【短所】
・ステレオカメラというハードウェアに対する期待は大きかったが、実際の性能が低い。
ダイハツの自律自動ブレーキは軽商用車に関しては評価できるが、スズキのデュアルセンサーブレーキサポートと同様に抜本的な性能向上が必要だ。
■まとめ
このように自律自動ブレーキは登場してからそれほど時間が経っていないシステムということもあり、新しいものがいいという傾向にある。
そしてメーカーやクルマによる性能差は非常に大きい。また自律自動ブレーキの性能はJNCAPの試験結果が出るまでは、本当のところは分からないというのも事実だ。
それだけにクルマを選ぶ際に自律自動ブレーキの性能を重視するのであれば、JNCAPの試験結果や信用できる自動車メディアの情報を得て、納得いく性能のものを自分のものにしてほしい。
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