フルモデルチェンジのウワサが絶えない日産のエルグランドは現行モデルでも走りは一級品!
1997年のデビュー以来、日産のフラッグシップミニバンとして人気を獲得してきた“元祖高級ミニバン”のエルグランド。現在販売中の現行モデルは3代目となるが、そのデビューは2010年8月。
威風堂々たるスタイリング、特別感・最高級・最上質を実感できる室内空間、クラストップレベルの燃費性能、考え抜かれた装備と取り回しの良さなどが好評を博し、発表から2週間で1900台の月販目標台数を上回る累計6386台を受注した。
そんな3代目に搭載されるエンジンは、デビュー当初から現在に至るまで3.5リッターと2.5リッターの2種類を設定。
なかでも、3.5リッター車に搭載された最高出力280ps&最大トルク35.1kgf・mを誇るV型6気筒DOHCのVQ35DE型エンジンは、専用チューニングによってクラストップレベルの出力特性と街乗りから高速走行まで胸のすくような走りを実現した。
また、バルブ制御によって低回転域ではジェントルに、高回転域ではスポーティな排気音となり、心躍るような加速音が得られることも特筆点といえよう。
このエンジンに組み合わせるトランスミッションには6速マニュアルモード付無段変速機のエクストロニックCVT-M6。
加えて、ドライバーのアクセル制御や運転状況・走行環境を検知しながら最適な変速制御を行うアダプティブシフトコントロールの採用で走行性能と燃費性能の両立も図られている。
また、2代目までは駆動方式にFRを採用していたが、3代目は最適チューニングを施した低重心の新プラットフォームを採用したFFに刷新されたこと、さらには高剛性ステアリングや高性能ショックアブソーバーなどの組み合わせにより、安定感の高いフィーリングや高い直進性も獲得している。
3.5リッターモデルは加速性能も強烈だった“天才タマゴ”ことトヨタ エスティマ
スタイリッシュなワンモーションフォルムと“天才タマゴ”のキャッチフレーズで一世を風靡したエスティマは、1990年から2020年の30年間に渡って販売された傑作ミニバンともいうべき存在。
そんなエスティマが採用したエンジンはデビュー当初こそ最高出力135psの2.4リッター直列4気筒2TZ-FE型ハイメカツインカム1機種のみだったが、MC&FMCを経て2006年1月に登場した3代目では280psの最高出力を誇る3.5リッター V型6気筒の2GR-FE型エンジンを搭載するまでに進化を果たした。
新開発されたこのパワーユニットは運転状況に応じて吸排気バルブの開閉タイミングを最適制御するDual VVT-iの搭載や吸気ポート内の断面積変化をなめらかにするなど、吸排気システムの最適化を行って高いエンジン効率を実現するとともに、低中速域から高速域までゆとりあるパフォーマンスと大幅な燃費性能の向上も両立。
また、新開発のシーケンシャルシフトマチック付6速オートマチック6 Super ECTや、応答性に優れた新アブソーバーやねじり剛性を高めたボディを採用した新開発プラットフォームとの組み合わせもミニバンクラストップレベルの加速性、操縦性、走行安定性、静粛性、しなやかな乗り心地を実現している。
加えて、3.5リッターモデルでは旋回時やスリッピーな路面において車両の挙動が不安定にならないよう、駆動力配分や操舵をアシストするS-VCS(ステアリング協調車両安定性制御システム)がトヨタのミニバンとして初めて採用されるなど、先代モデルに対して大幅な動的性能向上も図られている。
2020年の販売終了から3年、エスティマの中古車は平均110万円前後で推移しており、比較的お手頃ともいえる。
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