スポーツカーのトキメキが忘れられない人でもイケる!! 心躍る”かっとびミニバン”5選

ホンダ エリシオン プレステージの3.5リッターモデルは隠れた名ミニバン…かも!?

スポーツカーのトキメキが忘れられない人でもイケる!! 心躍る走れるミニバン5選
豊かな空間を連想させる“四角”と先進的なイメージを与える“丸”の融合がデザインのテーマとなっているエリシオンのエクステリア。大海原をダイナミックに疾走するクルーザーがモチーフとなっている

 2004年5月にホンダのミニバンフラッグシップとして登場したエリシオン。

  “新世代プレミアム8シーター”をコンセプトに開発されたエリシオンのエンジンは当初、走行状況に応じて6気筒燃焼と3気筒燃焼を切り替える可変シリンダーシステムを採用したV型6気筒3.0リッター i-VTECと常用域で力強いトルクを発揮する直列4気筒2.4リッター i-VTECの2種類が設定された。

 3.0リッター i-VTECでも最高出力は250psと十分なスペックを誇ったが、2006年12月のMCでV型6気筒3.5リッター i-VTECエンジンを搭載したプレステージを新設定。

 このV型6気筒3.5リッター i-VTECエンジンは、SOHCながら可変バルブタイミング・リフト機構の採用で低回転域から高回転域までの全域にわたって強力なトルクを発生。

 車両重量がFFで2トン弱、4WDで2トン強というエリシオン プレステージでも市街地から高速走行までゆとりのある力強さを発揮させるいっぽう、国土交通省の「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(★★★★低排出ガス車)」認定も取得し、高い次元で走行性能と環境性能の両立が図られた。

 加えて、VSA(車両挙動安定化制御システム)とDBW(電子制御式スロットルコントロールシステム)との協調制御で高い走安性を実現するとともに、追突軽減ブレーキや車速/車間制御機能をはじめとする数々の先進技術も採用されていたが……

 トヨタのアルヴェルや日産のエルグランドをはじめとする強力なライバルたちには太刀打ちできず、2013年10月に販売が終了。

 現役時代は不人気だったこともあり、3.5リッターモデルの中古車はタマ数がかなり少なめ。しかし、新しくても10年落ちということもあって価格は数十万から購入可能とお手頃感は高い。

非力であっても走りの楽しさが味わえるホンダのフリード モデューロX

スポーツカーのトキメキが忘れられない人でもイケる!! 心躍る走れるミニバン5選
専用となるフロントエアロバンパー、フロントグリル、LEDフォグライトなどの装備で標準モデルと一線を画す存在感が魅力のフリード モデューロX

 ここまでに紹介してきた4モデルはいずれも“ハイパワーのエンジン”を売りにしたミニバンだったが、ここで紹介するフリードのモデューロXはガソリンエンジン車が最高出力129ps、ハイブリッド車もシステム最高出力が140psに満たない非力な部類に入るコンパクトミニバン。

 だからといって、侮ってはいけない! 

 どちらかといえばファミリーカーのイメージが強いフリードのなかにあって、専用のカスタマイズパーツを量産の過程で装着して販売するスポーツテイスト満点のコンプリートカー=モデューロXは、走るよろこびと走りの安心感を両立した稀有な一台だからだ。

 2017年12月に発売を開始したフリード モデューロXは、専用開発となるサスペンションや空力特性を活かしたパーツなどで武装した、ホンダアクセスが誇るModuloブランドが培ってきた上質でしなやかな走りを実現するチューニングを展開。

 モデューロX専用にチューニングを施したサスペンションと15インチアルミホイールや、車体の下面に空気を導いてリフトバランスを最適化し走行安定性や旋回性能を高める実効空力デバイスなどが生み出す、ミニバンらしからぬスポーティな走りは軽快にして爽快! 

 にもかかわらず、ミニバンとしての使い勝手の良さや室内の快適性はいっさい損なうことなく、ドライバーには意のままに操ることができる走りを追求した運転の楽しさを提供し、まさに心躍る走れるミニバンといったスペックが与えられている。

 2020年5月には上質でスポーティな乗り味に磨きをかけるべくマイナーチェンジも行われ、ホンダらしさを存分に感じられるミニバンに進化を果たしている。

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