万が一の事故の際、クルマに乗る人の命を守ってくれる「シートベルト」。2008年には、後席も含めた全席で着用が義務化されており、「後席でもシートベルト」は、少しずつ浸透してきたようにも思います。
しかし実は、シートベルト着用義務には例外も多く、たとえば乗用車の場合、病気の幼児を病院に搬送する際や、乗車定員内ながら子供の数が多くてシートベルトが足りないときなどは着用義務が免除されています。また、郵便配達などクルマから頻繁に乗り降りが必要な仕事中や、選挙活動中の選挙カー、そして緊急走行中の緊急車両も免除されます。
確かに、郵便配達中やゴミの収集中などは、低速でもありますし、少し走っては止めて降りてを繰り返すため、免除は妥当かもしれません。選挙活動中の選挙カーも(もちろんほかのクルマがぶつかってくるというリスクはありますが)極低速で走行していることから、必要ないといわれればそうかもしれません。では、緊急走行中の緊急車両はどうなのか!?? 実態を調査した資料をもとに考えてみます。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_jaraku
写真:Adobe Stock、写真AC
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