ランクルだけじゃない!! 原点回帰で大成功した名車5選

5ナンバーサイズへのダウンサイジングで名声を取り戻したS15型「日産・シルビア」

ランクルだけじゃない!! 原点回帰で大成功したクルマたち
S15型シルビアのグレード構成はターボエンジンのスペックRと自然吸気エンジンのスペックSのふたつが設定され、それぞれにエアロパーツを標準装備した派生グレードも設定された

 バルブ絶頂期に登場して大ブレイクしたS13型の後を受け、1993年10月に登場したS14型シルビア。スタイリングイメージやグレード構成は先代を継承したものの、3ナンバーボディへの移行などが災いして人気を落とすことに……。

 1996年6月にはマイナーチェンジでシャープなエクステリアに刷新したが、人気回復の起爆剤とはならず販売台数もS13型に比べると約1/3にまで落ち込んだとも言われている。

 しかし! 1999年1月にデビューした7代目のS15型が、S14型で失った人気を取り戻した救世主になったことは周知のとおりだ。

 S15の見どころとなったのはボディを5ナンバーサイズに戻してスリム化を図ったこと、さらには足回りやボディ剛性の強化が行われたこと。

 また、グレード構成も従来のK’s、Q’s、J’sの3つから、ターボエンジン搭載のスペックRと自然吸気エンジン搭載のスペックSのふたつに変更。なかでも抜群の人気を誇ったのが上位グレードのスペックRだった。

 MT車で250PS、AT車で225psを発生した2.0リッター直4 DOHCターボエンジンのSR20DETを皮切りに、クロスレシオ化と1~3速にトリプルコーンシンクロを適用した6MT、後輪を操舵させることでレーンチェンジや旋回時の車両安定性を高める電動スーパーハイキャスパッケージ、直進安定性と旋回性のバランスに優れるヘリカルLSDなど当時の日産の技術の粋を集めた、走りに振った機能が充実。

 このように華麗なる変身を遂げたS15型は販売期間が3年11カ月(S14型は5年3カ月)と短期間だったこともあって販売台数はS14型に及ばなかったものの、原点回帰で成功を収めた一台であることは誰もが認めるところだろう。

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