タイヤの溝は大丈夫?? もはや「うっかり」では許されない!! 検挙もされちゃう整備不良4選

■うっかりしがちな「そのほかの整備不良」

うっかり……では許されない!! 実は超危険! 検挙もされちゃう整備不良
ブレーキパッドは想像以上に摩耗のスピードが早い。ブレーキを踏んだときにキーキーといった金属音やゴーゴーといったくぐもった音がするようなら要注意だ

●タイヤとホイールのはみ出し

 以前は、タイヤもホイールも車体から少しでもはみ出していると車検には通らなかったが、現在では普通車はタイヤのみ左右合計10mm以下であれば問題ないとされている。

 ちなみに、ホイールやホイールナットのはみ出しは不可。また、貨物車はタイヤもホイールもはみ出しは禁止なので要注意!

 「はみ出し」はその悪質性によって整備不良または不正改造となる場合があり、整備不良であればその状態により減点1点+反則金7000円、もしくは違反点数累積2点+反則金9000円となる場合も。

 ただし、不正改造となれば6カ月以下の懲役又は30万円以下の罰金、15日以内の整備命令が下されるなど厳しい処罰を受けることになる。

●タイヤの残り溝不足

 タイヤの溝が浅い場合も、状態によってはバツ。残り溝の数値は、普通車や自動二輪車、小型トラックなどで細かな違いがあり、さらに一般道路と高速道路でも異なる。

 普通車では、一般道路と高速道路ともに残り溝1.6mm未満がアウトだ。

 タイヤの残り溝を知る簡単な方法は、溝にあるスリップサインが露出しているかどうかを見る。露出している場合は残り溝1.6mm未満となり、普通車では整備不良となる。この場合の違反点数は2点で罰金は9000円。

 ただし、現実的には残り溝1.6mm以下は雨の日の走行などではスリップの危険が高まり、制動距離も長くなるので、ここまで使うことはできるだけ避けたいところ。

 なお、整備不良として取り締まる法律は「道路交通法」、不正改造として取り締まるのは「道路運送車両法」となり、罰則は不正改造のほうが重くなる。

 整備不良や不正改造として街中で止められる可能性があるもののなかには、ここまで話したほかに、規定外のウィンドウフィルムやエアロパーツ、ヘッドライトやスモールランプの色、ヘッドレストの取り外しなど多岐に渡る。

 ある日突然、「違反!」と言われないため、そして他車や歩行者に迷惑をかけないためにも、「自分のクルマ、不安だな……」と思う人は今一度よく調べておくことをお薦めする。

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