■決して焦らずペダル操作はゆっくりと! 踏み間違い事故を防止するための運転術
踏み間違いによる事故を防ぐ手段はいくつかあるが、やはり重要なのが安全を意識した慎重な運転を心がけるというのが基本だろう。
発進するまでは必ずブレーキを踏んだままにすることや、焦りの原因にもなる急なペダル操作は控えるクセをつけることが大切だ。
さらに駐車場出口での支払い時などで停車する際は、フットブレーキだけではなくパーキングも併用しよう。シフトレバーのポジションを目視できちんと確認することなどを習慣づけておけば、意図せずクルマが動くのを防ぐことができる。
またクルマに乗る際には、滑ったり脱げたりする可能性のあるサンダルなどは控え、運転に適した靴を履くことも重要。ペダル操作の邪魔にならないよう、フロアマットがしっかりと固定されているかも定期的に確認したい。
事故が起こりやすい狭い駐車場内などでは、アクセルを不用意に踏み込むことをできるだけ避け、クリープ現象とブレーキ操作をうまく使ってスピードを調整するのも、踏み間違いを回避するには有効な手段だ。
■100%信頼できる!? クルマの安全支援システムも踏み間違いには有効だが……
アクセルとブレーキの踏み間違いは、ドライバーがいくら注意していても起こる可能性がある。そこで近年注目を集めているのが、新型車を中心に普及が進んでいるクルマの安全支援システムだ。
そのなかでも、センサーやカメラによって周囲の障害物などを検知し、それらにぶつける可能性がある場合はアクセルを強く踏んでも加速を抑制する機能や、バック時にアクセルを強く踏んでも急加速しないようスピードを抑える機能、駐車場内など低速で走っているときにアクセルを強く踏んでも、急加速を回避する機能などが、踏み間違いに対応できる主なものだ。
各自動車メーカーから提供されるこれらの機能は、一部車種では標準で装備されているほか、現行モデルであれば多くの車種でオプションとして新車購入時に追加することができる。
また、現在乗っているクルマに後付けで追加ができるシステムも用意されており、自動車メーカー純正のものはもちろん、大手カー用品店などでも同様のシステムを提供しているところがある。
後付けができるシステムに関しては国土交通省が性能の認定も行っており、取り付けの際にはその製品が認定をクリアしているかをあらかじめ確認もしておけば、より安心できるだろう。
とはいえ、こういった踏み間違い事故防止システムが全てにおいて万能というわけではない。小さな子どもの急な飛び出しや、スピードが出過ぎている場合などはシステムが正常に働かないこともあるからだ。
事故防止システムはあくまで補助的なものであり、たとえうっかりによる踏み間違いであっても、事故を起こしてしまえばその責任はすべてドライバーが背負うことになる。
余裕を持った操作や周辺状況の充分な確認など、まずはドライバー自身が安全運転に努めることが踏み間違いを含む事故防止につながるということは、常に心しておかなければならない。
【画像ギャラリー】自分は大丈夫と思っていない? 踏み間違いは若い人でも要注意(8枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方なんだかんだ言って若者の保険料高いからな