ソニーホンダが手掛ける「アフィーラ」。国内向けのメディア発表会も終了したがなんだかときめくものがない印象。CESで出展したモデルをほぼそのまま日本に持ってきました、というだけ。これ本当に2年後に日本で売るのか? そしてそこになにが待っているのだろうか。
文:ベストカーWeb編集部/写真:編集部
■ソニーへの期待値が高すぎたのか?
ソニーとホンダがタッグを組んでクルマを作る。このプロジェクトを聞いたときに心ときめいた人は多いはず。だってソニーがクルマを作るなんて、ウォークマンやプレイステーションなど世界を変えてきたソニーだ。とてつもないクルマが生まれることを期待した。
どちらかといえばクルマとしてのハードをホンダがバックアップして、デジタルな演出はソニーが作り上げる。そんなイメージだったのではないだろうか。
2023年1月の世界最大級のテックショー「CES2023」に出展されたときは、グリルにゲーム画面を表示したり、45個のカメラと毎秒800兆回の演算をするコンピューターなどまだときめきがあった(そのコンピュータがソニー内製ではなくクアルコム製というのは微妙な心境だが……)。
そんなアフィーラ、CESから半年以上が経過して2023年10月に日本で発表会をするという。てっきり内容もエクステリアも大きな進化があるものだと思っていたら、単純にCESでの展示車を日本でお見せしますというものだった。これはちょっと厳しい。
産経新聞の取材にソニーホンダモビリティの川西社長は下記のように応えている。
【ITと車の融合で先行しているとされる中国EVメーカーについて、開発のスピードの速さを「勢いがある」と評価する一方、IT利用は「スマートフォンのアイコンを並べているだけという感じだ」と述べ、技術的な驚きはないとの見方を示した。】
(産経新聞2023年10月22日12:50 配信【中国EV「アイコンを並べただけ」 ソニー・ホンダモビリティの川西社長、技術的な驚きなし】より一部抜粋→リンク)
自動車メディアから見るとたしかに中国製のBEVにも課題はある。日本市場ではまだまだ「燃える」というイメージもあるし、品質的な安定感は信用度が低いのも事実だ。しかし現状としてアフィーラが中国製EVに優っている個所は、公開されているインターフェイスから見つけることはできないレベルのように思う。
スマートフォンのアイコンを並べているだけという指摘も、単純に車内外にディスプレイを配置しただけのアフィーラとの差異がよくわからない。
コメント
コメントの使い方EV車の課題、まずは、航続距離、充電インフラと充電時間。価格。
個人的に、航続距離500キロ、価格現行プリウスが完全EV車になったら買います。