■アルピーヌ A110リネージ(価格:829万円)
ベストカー:残るはアルピーヌです。
山野:凄いですね。操作に対する反応の遅れがない。あの時差のなさは、今回乗ったほかのクルマにはないものです。いわゆる体がクルマの一部になっている雰囲気を醸し出すほどのつながり感というか、ドライバーの手足の先にタイヤがあるというか、人馬一体感が強烈にあります。
ベストカー:そんなにですか!
山野:ステアリングを切って横Gが入った瞬間にタイムラグなく「オラァ!」ってフロントが入るんですよ。そういうクルマって普通サスペンションが硬いんですけど、あのクルマは速度が出れば出るほど、しなやかさが出る。縦Gに関してはストロークするけど、横に関してはまるでカートみたいな反応をしますね。
ベストカー:アルピーヌ並みの人馬一体感を出すクルマってほかにあります?
山野:あります。マクラーレンです。マクラーレンは安いモデルでも2500万円くらいしますが、その感覚がアルピーヌにあります。もちろんパワーは違いますが、アルピーヌのパワーも車格に対しては充分でしょう。
ベストカー:でも評価すべきはパワーではなくハンドリングだと。
山野:アンダーステアもオーバーステアも、ドライバーが自由自在に作れるんですよね。これくらいフロントが入るクルマだと、全部オーバーステアになるんじゃないかと思うけど、決してオーバーにならない。
それでいてオーバーにしたいなと思ってステアリング切ると、ちゃんとオーバーになる。ドライバーの意思がクルマの動きに繋がってる。ヤバイですよ、コレ(笑)。
●A110リネージの人馬一体度:90/100
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