青色の灯火は「進め」ではなく「進んでもよい」
●青色の灯火の意味
1.歩行者は進むことができる。
2.自転車やリアカーなどの“軽車両”は直進・左折ができ、軽車両を除く車両と路面電車は直進・左折・右折ができる。
3.軽車両と、排気量50cc以下の原動機付き自転車(いわゆる原付一種で、“原チャリ”とも呼ばれている)が右折する場合は、“二段階右折”を行う。
その行い方は、左端の車線(直進レーン、左折専用レーン問わず)を右ウインカーを出しながら走って交差点をまっすぐ渡り、向きを変えてから、進むべき方向の信号機が青になるのを待ち、青になってから進む(これで右折完了となる)。
「右ウインカーを出しながら直進?」と思うが、これが正解なのだ。左折専用レーン内で右ウインカーを出しながら直進する原動機付き自転車は、パッと見はおかしな動きだが「二段階右折するんだな」と理解しておきたい。排気量50cc以下の原動機付き自転車は普通自動車免許で運転できるので、自らがこの操作をすることになるかもしれない……。
●青色の灯火で勘違いしやすい点は?
青色の灯火を「進め」と認識しているドライバーもいるだろうが、歩行者や他車など他の交通状況が良ければ「進んでもよい」という意味。簡単に言えば、「進め」ではなく「進むことができる」が正解だ。つまり、安全が確認できない場合は進んではいけないのだ。
黄色の灯火は基本的には「止まれ」
●黄色の灯火の意味
1.歩行者は、道路の横断を始めてはならない。横断中の歩行者は、すみやかに横断を終えるか、横断をやめて引き返さないとならない。
2. 車両と路面電車は、停止線を越えて進んではならない。しかし、信号が黄色に変わったときに停止線に近づいていて、安全に停止することができない場合はそのまま進むことができる。
●黄色の灯火の点滅の意味
歩行者、車両、路面電車は、他の交通に注意して進むことができる。
●黄色の灯火で勘違いしやすい点は?
黄色の灯火を「注意して進め」と思っているドライバーもいるかもしれないが、基本的には「止まれ」なのだ。
また、黄色の灯火のところで、「安全に停止することができない場合」というくだりがあるが、これは「停止することで急ブレーキとなり、追突・スリップ・転倒・同乗者に対する危険が予測できる場合」を指している。
赤色の灯火の点滅は「停止線で一時停止」が大事
●赤色の灯火の意味
1.歩行者は横断してはならない。
2.車両と路面電車は、停止位置(停止線)を越えて進んではならない。
3.交差点ですでに左折している車両や路面電車は、左折方向の信号が赤でもそのまま進むことができる。
4. 交差点ですでに右折している車両や路面電車は、右折方向の信号が赤でもそのまま進むことができる。この場合、その車両や路面電車は、青色の灯火に従って進んでくる車両や路面電車の進行を妨げてはならない。
ただし、軽車両や二段階の右折方法により右折する原動機付自転車は、右折方向の信号が赤のときは、その右折している地点で停止していなければならない。
●赤色の灯火の点滅の意味
1.歩行者は、他の交通に注意して進むことができる。
2.車両と路面電車は、停止線で一時停止し、安全を確認して進むことができる。
●赤色の灯火、赤色の灯火の点滅で勘違いしやすい点は?
赤色の灯火を「止まれ」と思っているドライバーもいるかもしれないが、これは厳密に言うと停止線を越えて「進んではいけない」が正解。
例外として、赤信号になったときに右左折のために停止線を越えて交差点内にいる場合はそのまま進める。なぜなら、信号が赤になったからといって交差点内で急停止するとかえって危険だからだ。
また、赤色の灯火の点滅を、「徐行して進める」と思っているかもしれないが、「停止線で“一時停止”したうえで、安全確認した後に進むことができる」が正解。“一時停止”が非常に重要なのだ。
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