■見た目とは裏腹に超じゃじゃ馬! サーキットでは横転も!? ホンダ シティ ターボII(1983~1986年)
●パワフルすぎて扱いが難しい! 男の子垂涎のクルマ
「トールボーイ」と呼ばれる、かなりユニークなデザインコンセプトを採用して人気となったシティ。
販売期間は1981年から1986年でしたが、今なお一部のクルマ好きの間では人気です。
ただし1982年に追加された「ターボ」は、最高出力100psとパワフルなのですが、車台がパワーに負けていたため超が付くほどのじゃじゃ馬でした。
また1983年に登場した「ターボII」も最高出力110psということで若い世代から人気を集め、ターボ車を使ったワンメイクレースも行われたのですが、背が高いことが災いしたのでしょうか、コースで横転してしまうクルマも見られました。
・発売年月:1983年10月
・エンジン種類:直4 SOHC+ターボ
・総排気量:1231cc
・最高出力/最大トルク:110ps/16.3kgm
・全長/全幅/全高:3420×1625×1470mm
・車両重量:735kg
・諸元記載グレード:シティターボII
●ざんねん度:★★★☆☆
■スーパーカー的軽だが整備性の悪さもスーパーカー並みに!? ホンダ 2代目Z(1998~2002年)
●エンジンの配置が特殊で扱いにくかった
「Z」というのはホンダがかつて販売していた名作軽自動車ですが、こちらは1998年に「4シーターのミドシップ4WD軽」としていきなり謎の復活を遂げた2代目です。
スーパーカーと同じミドシップレイアウト(エンジンをクルマの中央に配し、後輪を駆動させる方式)を採用したのはいいのですが、整備性もスーパーカー並みに悪化してしまうというざんねんな事態に。
軽SUVとしては価格が高すぎたということもあって、わずか3年ほどで姿を消しました。
・発売年月:1998年10月
・エンジン種類:直3 SOHC
・総排気量:656cc
・最高出力/最大トルク:52ps/6.1kgm
・全長/全幅/全高:3395×1475×1675mm
・車両重量:960kg
・諸元記載グレード:Z
●ざんねん度:★★★★☆
■「余計な改善」はいちいちしないのがいちばんの改善なのかも。 ホンダ 2代目トゥデイ(1993~1998年)
●凡庸なデザインになってしまい「トゥモロウ」は来なかった
ホンダの初代トゥデイは斬新なデザインで人気を集めましたが、1993年に登場した2代目はボディ後端のハッチゲートを廃し、トランク付きのノッチバックセダンに。
しかし荷室の使い勝手が極端に悪く、クルマ全体のデザインも正直「凡庸」としか言いようのないモノだったため、販売は低迷しました。ちなみに4/5ドア仕様の後部座席ウインドウは手動式です。
一世を風靡した「トゥデイ」という車名ですが、この2代目で車名そのものが消えることに……。
・発売年月:1993年1月
・エンジン種類:直3 SOHC
・総排気量:656cc
・最高出力/最大トルク:48ps/5.8kgm
・全長/全幅/全高:3295×1395×1350mm
・車両重量:660kg
・諸元記載グレード:Mi
●ざんねん度:★★★★☆
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