「タイヤの脱輪」は大型車だけではない!? スタッドレスタイヤを交換する前に確認すべき対策とは

■自分で車輪交換をするならトルクレンチを用意する

 トルクレンチは2、3千円から数十万円するものまでさまざま。有名工具ブランドのもので1〜2万円程度のものならほぼ安心だが、数千円の安いものでも「レンチを使った勘による締めつけ」よりは圧倒的に規定トルクに近い数値でネジを締めることができる。

 なので、自分で車輪交換するなら、安いものでも必ずトルクレンチを用意したい。

■ホイールナットは必ずホイールに合ったものを使うこと!

「車輪の脱落」は大型車だけではない!? 冬タイヤへの交換前に確認したい「脱落防止策
ホイールナットも車種によって規格が異なるので、新品に交換する際には事前にホイールやクルマの説明書などで規格をチェックする

 現在のクルマは、ホイールナットではなくホイールボルトを使うものが増えているが、まだまだ多くのクルマではホイールナットが使われている。

 同じように見えるホイールナットだが、メーカー間や普通車・軽自動車などで細かく規格が異なっている。

 ナットの規格は、ネジ径(M)×ネジピッチ(P)で表され、普通車ではM12×P1.25もしくは1.5、軽自動車ではM10×P1.25もしくは1.5のものがほとんど。よって、ネジ径とネジピッチが合っていれば、ハブボルトに締め付けは可能。

 しかし、ホイールとネジの当たる面(取り付け座面)が、ホイールによって平面座、球面座、60°テーパー座などと異なるため、ホイールナットは必ず使用するホイールの取り付け座面の形状に合ったものを使うこと。

 取り付け座面が合っていないホイールナットを使うと、規定トルクで締めても緩むことがあり、車輪脱落となる可能性がある!

■車輪が脱落する前兆は?

 きちんとした工具や正しいホイールナットを用意し、正しい手順を踏んで車輪交換しても「車輪は絶対に脱落しない!」とは言いきれない。そこで最後に、走行中に感じられる「車輪が脱落する前兆」を挙げておこう。

・いつもと違う異常な振動をクルマから感じる
・車輪付近から「ゴトゴト」「ガタガタ」といった異音がする
・ハンドル操作をしても、思った方向に素直にクルマが進まない
・ハンドル操作をすると「コキン」や「ガキン」などの異音がする

 異音や振動は、前輪であれば感じやすいが、後輪はドライバーと離れていることもあってわかりにくい(実は筆者にも経験がある)。また、車輪交換作業後のホイールナットの締め忘れチェックだけは絶対に忘れずに行ってほしい!

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