■ついにDOHCの民主化に成功!!
しかし、DOHCの民主化という意味では2000GTの3Mエンジンよりも、初代セリカやカローラレビンなどに搭載された2T-Gエンジンの方が、功績が大きいと言える。
1970年に登場した2T-Gエンジンだが、これはOHVのエンジンをDOHC化したものであった。
当時のDOHCエンジンは高価なモデルに搭載されたものばかり。そんな中セリカは87万5000円~という他メーカーのDOHCエンジン搭載車よりも25~30万円ほど安い金額で発売された。
その背景にはコストを加味した設計があったのだが、このあたりは2000GTとは違い思想が用いられたと言えるポイントだ。
この2T-GエンジンでDOHCエンジンは庶民にも手が届く高性能メカニズムとなった。
また、2T-Gエンジン搭載車が各種モータースポーツカテゴリーで活躍を見せたのも「DOHCエンジン=高性能」という図式を植え付けるのに一役かったことだろう。
コストダウンを考えて作ったエンジンであっても、DOHCは高性能であることを広く知らしめたのだ。
こうして2T-Gエンジンの影響で台数も知名度も広まったDOHC。トヨタとヤマハのタッグが無ければ、ここまで早い普及は無かっただろう。
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