よく耳にする用語でも、詳しい意味はよく知らないクルマ用語はたくさんあるはず。なんとなく使っている言葉でも、実際のところ技術的なしくみや機能については意外と知らないことも多いです。
本企画では、そんな意外と忘れがちなクルマ用語の意味や機能について解説。誰かに話したくなるような知識をお届けします。
文・企画/山城颯太
写真/Adobe Stock
【クルマ好きでも意外と知らない…?? クルマ用語と機能一覧】
■トルコン/トルクコンバーター
トルクコンバーター(トルコン)は、自動車における自動変速機(AT)の心臓部とも言える重要なパーツです。エンジンの回転力を変速機へと効率よく伝達する役割を果たし、自動車の発進時や低速走行時において中心的な役割を担っています。
トルコンはインペラ、タービン、ステーターの3つの主要部品から構成され、すべて油圧で動作します。インペラはエンジンの回転力を受け取り、その力をタービンに送ります。
タービンはその力を受けて、最終的に車輪に動力を伝えます。そして、ステーターが全体の流れをスムーズかつ効率的に調整します。この仕組みによりクルマは滑らかに加速し、アクセルを踏んだ時の力が車輪まで届けられます。
トルコン最大のメリットは、エンジンの回転力をスムーズに伝達できることです。特に発進時や低速運転時に、エンジンと変速機間の「つなぎ」を柔軟に行うことで、急激な動きを感じにくくします。デメリットとしては、エネルギーの一部が変換過程で失われるため、マニュアルトランスミッションに比べて燃費が若干劣ることが挙げられます。
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