知人や友人、家族が運転するクルマに乗った際、「この人、上手いなぁ」と思うことがある。そんな運転上手なドライバーが日頃から実践している、ちょっとした運転のコツやポイントとは?
文/井澤利昭、写真/写真AC
【画像ギャラリー】これができればアナタも「運転上手」と認定される(11枚)画像ギャラリー■不測の事態にもすぐに対応! 周囲の状況を読み取る視野の広さ
助手席やリアシートに座る同乗者だけでなく、周辺を走るドライバーからも一目置かれる存在である“運転上手”なドライバー。彼らが日頃から実践している運転のコツやテクニックはさまざまあるが、まずその特徴としてまず挙げられるのが、走行中の自車の周囲をしっかりと捉えて状況を把握する“視野の広さ”だろう。
周りを走るクルマやバイクはもちろん、歩行者や自転車などの動き、先に見える信号や道路標識の情報、ミラーに映る後方の様子など、数多くある情報を正確に読み取るとともに、そのなかから必要なものにより注力する能力に長けていることがポイント。
今この瞬間だけでなく、得られた情報を元に先を予測しながら運転することで、急な飛び出しといった不測の事態にもすばやく対応することができ、より安全な走りができるというわけだ。
クルマの運転に慣れないビギナードライバーは、どうしても周囲に注意をはらう余裕がなくなってしまいがち。視野を広く持つためには、近くや1点ばかりを見るのではなく、遠くに視線を向けるようなイメージで周辺を見るように心がけることから始めてみるといいだろう。
■周りのクルマと以心伝心、意思を伝えるコミュニケーション能力が重要
クルマが走る道路上は、自分以外にも数多くの車両が通行しており、事故防止に加え、それら周囲のクルマに迷惑がかからないようにするためにも円滑な走りが求められる。
そのためには交通ルールを守ることはもちろんだが、周辺を走るクルマのドライバーとしっかりコミュニケーションを取ることも非常に重要になってくる。運転が上手いとされるドライバーの多くは、このコミュニケーション能力がとても高い。
右左折時や車線変更時の早めのウインカー、余裕のあるブレーキングからのゆっくりした停車、路肩に駐車した際のハザードランプによる意思表示など、自分何をしたいのかを、きちんと周囲に伝えることが非常に上手いということだ。
さらに、狭い道路でのすれ違いや、渋滞時に対向車線から右折してくるクルマ、側道から合流してくるクルマなどのために適切に道を空けるといった、周りを走るクルマの意図を汲み取る譲り合いの精神も忘れてはいない。
合図を出さない身勝手な走りや、自分の前に割り込むことは許さないといった器の小さな運転は言語道断。
このようなコミュニケーション能力が低い運転を続けていると、危険なだけでなく、周りから白い目で見られる“残念なドライバー”の烙印を押されてしまうことは、間違いない。
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