走行中に運転をアシストしてくれるアダプティブクルーズコントロール(Adaptive cruise control、以下ACC)。設定した車速内で前走車に合わせて追従走行してくれるほか、昨今では、渋滞時のストップアンドゴーも自動でしてくれたり、コーナーのRがきついところや料金所手前でも自動減速してくれたりと、高性能なACCも増えてきました。便利なACCを上手く使いこなしたい、という人に向け、ACCの賢い使い方を考えてみましょう。
文:吉川賢一
アイキャッチ画像:Adobe Stock_ Andri
写真:SUBARU、LEXUS、Adobe Stock
運転が楽になるだけでなく、安心安全を高めることにも貢献してくれる
車載レーダーと車両周囲に付けたカメラによって、前走車との車間距離を常に検知し、前走車が自車よりも遅ければ、それに合わせて減速し、一定の車間距離を保つ「追従走行」をしてくれるACC。昨今は、前走車の停止に合わせて自車も停止し、前走車が再発進した場合には再び追従走行を開始する「全車速追従タイプ」が主流となっています(再発進をする際に、アクセルペダルの操作が必要になる車種とそうでない車種がある)。また、レーン中央をキープするようにステアリング制御も加えた高度先進運転支援テクノロジーも増えてきました。
ACCが作動している最中は、アクセルとブレーキによる車速調整はクルマ側がサポートしてくれるため、ドライバーの疲労軽減につながりますし、ヒューマンエラーを防ぐことも可能。無駄なアクセル・ブレーキ操作が減るため、燃費向上にも貢献します。さらに高性能なACCでは、ドライバーを常時モニタリングして、万が一、体調不良などで意識を失ったときには、安全に停止する高次運転支援制御も。ACCは、運転が楽になるだけでなく、安心安全を高めることにも貢献してくれるのです。
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