そこに存在意義はあるのか!? 「なんちゃって装備」3選

■排気管だけど排気を助けない?

そこに存在意義はあるのか!? 「なんちゃって装備」3選
本来のマフラー(排気管)に被せてドレスアップするマフラーカッター。取り付けは簡単で、見た目の迫力が向上し、マフラー本体のサビ止め効果もある

 マフラーカッターという自動車用パーツがあるのをご存じだろうか?

 これはクルマの排気管に装着するパーツだが、排気効率や耐熱性の向上、あるいは排ガスの浄化を行うのではなく、純粋にドレスアップのために存在する。クルマのテール、あるいはサイドから突き出た太いマフラー(排気管)は、そのクルマがハイパワーであることをイメージさせる。

 そして見た目でも重要なアクセントになるのは間違いない。

 一般的なマフラーのクルマであっても、マフラーカッターを装着することによって手軽に迫力あるルックスに変貌する。

 マフラーそのものを交換してしまうと、排気音やパワーなど、見た目以外の変化が大きくなる。その点、マフラーカッターの装着だけなら変わるのは見た目のみ。クルマの性能に影響を与えることなくドレスアップが行える。

 マフラーカッターもまたなんちゃって装備といえるが、実は人気のあるパーツであり、市場では多数の製品が販売されている。

■実用性はある! でもホントに必要なのか?

 最後に紹介する装備は実際に機能するし、使いこなせれば有効な点はあるが、果たしてこれは必要なのかと問われると少々怪しい。

 その機能とはパドルシフトだ。パドルシフトとは、クルマの変速操作をシフトレバーではなくハンドル裏のパドルで行うシステムのこと。

 そのルーツはF1にあり、クラッチ操作を必要とせず、両手でハンドルを保持しながら変速が行えるというメリットが大きく、導入の数年後にはF1のスタンダードになった。

 登場からほどなくF1だけでなくほかのレーシングカーでも標準装備になったパドルシフトだが、これは規定によってフルオートマチックが禁止されているという理由もある。

 変速操作まで完全オートマチックになってしまうとレースのスポーツ性が薄れてしまうため、レギュレーションで変速操作はドライバーが行うことになっている。

 こうしたパドルシフトは市販車でも採用され、主にスポーティなモデルに装備されている。

 だが、市販車のパドルシフト搭載モデルはフルオートマチックモードにもできることが多く、日常的にパドルシフトを使っているユーザーは意外に少ないという。

 このパドルシフトをなんちゃって装備のひとつに数えるのは少々強引な気もするが、本当に必要な機能なのかには疑問が残る。

 今回紹介した3つのほかにもなんちゃって装備は存在する。好意的にとらえるなら、なんちゃって装備はあること自体、クルマが実用一辺倒の機械でないことの証明になる。

 将来的には、どんななんちゃって装備が登場するのだろうか?

【画像ギャラリー】「なんちゃってじゃん!」といわれても欲しくなっちゃう装備とは?(11枚)画像ギャラリー

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