決算の数字は良好に見えるんだけど……お家芸のディーゼルも電動化には抗えなかった! 販売台数が伸び悩むマツダの苦悩

■CX-3は、なぜここまで落ち込んでしまったのか?

CX-3も9年目に突入。なぜかマツダはコンパクトカーを放置する
CX-3も9年目に突入。なぜかマツダはコンパクトカーを放置する

 CX-3が2015年に登場した時は、1.5Lクリーンディーゼルターボのみを搭載したが、買い得な先代CX-5に比べると割高で販売も伸び悩んだ。

 2Lガソリンを加えても回復しなかったが、1.5Lガソリンを格安の200万円以下で用意すると注目され、2020年6月は前年の1.5倍登録された。しかし次第に2019年登場のCX-30に顧客を奪われ、同年8月にはヤリスクロスも発売されてヒットし、今では低迷している。

■今のマツダに必要なクルマとは?

 マツダ車の走行性能は、各カテゴリーの最高水準だ。ロードスターの走りが好みなら、すべてのマツダ車を愛せるだろう。ユーザーの「マツダ愛」は深い。それなのに売れゆきは低調だ。

 マツダは2010年に国内で約22万台を販売したが、2012年に魂動デザインとSKYACTIV技術による商品構成に移行すると、売れゆきを下げた。2023年も約18万台に留まる。

 特定の顧客を対象に、趣味性の強い商品を揃えるメーカーがあってもいいが、マツダは満足できない。「従来の魂動デザインを選ばなかったお客様を振り向かせたい」と、リラックス感覚で市販された商品がMX-30だ。

 殺伐とした今の時代に、2代目デミオコージーのような柔和な雰囲気を表現したクルマを造れば、共感を得られるに違いない。

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