ペットボトルでクルマ全焼?? 車内放置はマジでやばい!! 自動車火災を減らすためにできること

 いよいよ梅雨も終わり夏本番、といったところだが毎年必ず耳にするのが車内での火災のニュース。スマートフォンなどが爆発したとか、鏡の反射でシートが焦げたとか、いろいろな話を聞く。

 ダッシュボードなどは90℃にも達する真夏の車内。いったいどのようなものを車内に放置すると危険なのだろうか?

 火災予防のためにも絶対に車内においてはいけないものに迫ります。

※写真はすべてイメージです。

文:国沢光宏/写真:Adobe Stock
ベストカー2019年8月10日


■ペットボトルとバッテリーには気をつけろ

 「猛暑の車内に放置してはいけないものは?」と聞かれたら、どう答えるだろうか? 結論から書くと、ペットボトル&スマートフォンなどに使われる補助バッテリーだ。

 このふたつは車両火災の大きな原因になっている。ちなみに車両火災を調べると年間4000件ほど。

 うち、自動車メーカーに調査依頼が入ったのは3分の1くらいなので、3分の2程度が車両と関係のない出火原因となる。この数字、思っているより多いです。

ペットボトル火災の原理は非常に簡単だ。光が集中して集まる「レンズ効果」がペットボトルでも発生する可能性が大いにある

 まずペットボトルから。出火のプロセスは単純。子どもの頃、凸レンズで太陽光集めて火を点けたことがあるだろう。ペットボトルの形状見たら分かるとおり、見事な凸レンズです。ギョウカイ的には「収れん火災」と呼ぶ。

 また角張っているペットボトルより丸いタイプが危険ということも押さえておきたい。

 特にキャップを開けていないままだと、激しいレンズ効果を持つ。ミネラルウォーターの入った新品ボトルに太陽光当たると、もはや燃やしてほしいと言ってるようなもの。1分もあれば発火します。

 ペットボトルの形状によっても収れん効果は異なる。最も危険だと言われているのが、立ち姿勢を安定させるべく底面をロケットのような複数の円にしているタイプ。この形状の場合、少量の飲み残しでも見事な凸レンズになってしまう。

 ボトルホルダーなどに立てた状態で上からの直射日光受けたらアウツです。とにかくペットボトルは絶対に車内放置しないこと。助手席に放り投げてあるクルマを見かけると恐ろしくなります。

■リチウムイオン電池は安心の日本製がオススメだ

 そして近年大きな問題になりつつあるのがリチウムイオン電池。車内だけでなく住宅や飛行中の機内など、至る所で発火&爆発的な炎上事故を起こしている。なかでも火災のきっかけになっているのは、衝撃と高熱。

 車内であれば衝撃についちゃ心配ないと思う。どこに置いてあってもクルマって大きな入力なし。一方、高熱についていえば無防備になってしまう。ご存知の通り閉め切った車内に黒い物体を置くと、1時間もしないウチ、軽く70度を超えちゃう。

大きなエネルギーを封じ込めているバッテリー。取り扱いを誤れば発火の可能性は高い。安全なバッテリーでも車内放置は絶対に避けたい。ちなみにiPhoneの動作許容温度の上限は45℃なので、車内放置はやっぱりやめたほうがいい

 こうなると手で持てないほど熱い! リチウムイオン電池そのものは反応温度60度くらいでしか使われないため、基本的に機能停止すると思う。高熱曝露試験(高い温度のなかに放置する)は120度くらいまで行う。

 けれど安価な中華バッテリーだと怪しい。だからこそ中国では絶対燃えない基準の電気自動車用のリチウムイオン電池まで燃えてしまっているのだった(日本製の電気自動車用リチイムイオン電池は発火事故の心配は極めて少ない)。安価なスマホ用だと不安です。

 車内に持ち込むなら昨年から始まった『PSE』マーク付きのリチウムイオン電池か、それ以前に生産された製品であれば日本ブランドの製品に限ったほうがいいと思う。

 なかでもバッテリー上がったクルマのエンジンを始動できるほど大きな容量持つ「携帯用バッテリーブースター」はさらにパワフル。これまたブランド品以外を車内に保管しておくとヒジョウに危険です。

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