■エアクリーナーを点検、清掃→交換
関東平野では冬場は空っ風が吹き荒れる。乾燥した晴天が続き、埃が巻き上がる。時に砂ぼこりで視界が奪われることもあるほどだ。
こんな外気を取り込むわけだから、エアクリーナーのフィルターは過酷な仕事を強いられる。
■ワイパーブレードの点検、ウォッシャー液の補充
雪道を走ればウォッシャーを使う機会も増える。そうではなくとも砂埃が多ければウォッシャーを使う。雨が降る季節に対し、圧倒的にウォッシャー液の使用量が増えるので、春メンテではウォッシャー液の補充を忘れずにしたい。
これと併せてワイパーブレードの劣化の点検も忘れずに。ふき取り痕が残るようならブレード交換だ。
■Check Point
●雪道走ったクルマは下回りが錆びるぞ!
上の写真は2024年2月5日、都内で降雪があった際のものだ。都心の幹線道路にも雪が積もり始めると、融雪剤が散布された。
この融雪剤は主に塩化カルシウムなので、錆びの要因となる。高速道路でも融雪剤は散布されるので、前走車の巻き上げで塩化カルシウム水溶液が車体全体に付着する。高圧洗浄機でしっかりと洗い流したい。特に下回りは重点的に!
●バッテリーの劣化をチェックする!
バッテリーは寒さに弱い。さらに冬場はヒーターを使うことでファンを回す時間も長くなる。また、リアウィンドウの熱線デフォッガーを使う機会も多いだろう。とかくバッテリーには負担がかかるのが冬場なのだ。
バッテリーを点検して、電解液が減っているようなら補充液を注入。3年以上経過したバッテリーでセルの回転が重くなっているなら交換を検討しよう。
●エアクリーナーフィルターも交換!
エアクリーナーのフィルターは粉じんを吸着するが、汚れが溜まるとエアの通りが悪くなる。点検して必要なら交換だ。
●ワイパーの劣化もチェック!
雪道を走るとワイパーの使用頻度が圧倒的に高まる。ブレードが劣化していたら交換。ウォッシャー液の補充も忘れずに!
■今どきのクルマはエンジンオイルやLLCは交換不要
1980年代あたりまでは冬場になると冷却液を「不凍液」に交換するのが一般的だったが、現在のクルマでは年間通して不凍液(LLC)が使用されるので特にその必要はない。
エンジンオイルも同様。メーカー指定の番手のエンジンオイルを使用しているのであれば季節に応じて交換するような必要はない。そうはいってもせっかく春メンテなので量のチェックはしよう。
■外したスタッドレスタイヤどうやって保管する?
『冬装備解除』といったら、やっぱりスタッドレスタイヤからサマータイヤへのチェンジだろう。
自分で作業するにせよ、ショップでやってもらうにせよ、外したスタッドレスタイヤはきれいに洗ってしっかりと乾かしてからしまいたい。せっかく外した状態なのだから、ホイールの内側もきれいにしよう。
洗うついでにトレッド面やサイドウォールの傷なども確認。トレッド面はスタッドレスタイヤとしての使用限界を示す「プラットフォーム」が露出していないかを確認。スリップサインが露出するまではサマータイヤとして使用できるが、プラットフォームが露出していたら冬用タイヤとしては使用不可だ。
きれいに洗って乾燥されたらビニール袋に包んでタイヤラックに立てて保管するのがいい。エアは抜く必要はない。風雨をしのげる物置などに保管できればベストだが、ベランダなどに置く場合はタイヤ用遮光カバーや、なければブルーシートなどで覆っておこう。
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