花粉を放置するとボディにシミが!? 雪道走行はサビの原因に!! 春にやっておきたいクルマメンテナンス

■花粉を放置するとボディがシミになる!

花粉はペクチンという糖質成分を含むため、粘着質。濡れ雑巾で拭き取ろうとするとむしろベタリと広がってしまうので、ぬるま湯をかけて流動性を高めて洗い流すのがいい
花粉はペクチンという糖質成分を含むため、粘着質。濡れ雑巾で拭き取ろうとするとむしろベタリと広がってしまうので、ぬるま湯をかけて流動性を高めて洗い流すのがいい

 スギ花粉の時期は黄砂の時期と重なるので、付着を確認したら速やかに洗車し、除去することが大切だ。

 作業ははじめチョロチョロでボディを濡らし、その後は普通に洗車すればいい。これは勢いよく水を掛けて、花粉が落ちる前に周囲に散乱するのを防ぐため。特に花粉症の人は、自分に被害が及ぶので注意。コイン洗車場ではチョロチョロとはいかないので、しっかりマスクで防御してから取り組みたい。

 花粉は樹液と同じで、少しベタベタした成分を含む。これはペクチンと呼ばれる多糖類が影響している。

 花粉付着後にベタベタとして除去しづらい時は、ぬるま湯で洗うことでペクチンを溶かして落とせる。これは樹液が付着した場合も同様の方法できれいに落とすことができるので、ぜひ試していただきたい。

 ペクチンがボディに残っていると、ワックスを掛けた時に線状にペクチンが広がっていく。こうした経験をしたことがある方も多いだろう。

 この先、サクラの時期になるとサクラの花びらがボディにへばりついてしまうこともある。この花びらもクセ者。無理やりはがすとキズになるので、水を掛けてふやかして、さらに水圧で落とすようにしたい。

 エアコンフィルターは花粉シーズン前に交換し、新品のもっとも高い性能の状態でこの時期に使いたいもの。フィルターに花粉がたまれば、侵入の可能性が増えるのは言うまでもない。花粉対応のエアコンフィルターもあるので、それをチョイスするのもいい。

(TEXT/諸星陽一)

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