■大きくハンドルを切る際に必要となるふたつのテクニック
■低速でのコーナリング向き「クロスハンドル」
ハンドルを大きく切る操作をスムーズにこなすために覚えておきたいのが「クロスハンドル」と「送りハンドル」というふたつの操作方法だ。
まず「クロスハンドル」だが、文字どおり腕を交差しながらハンドルを送る操作方法で、交差点での右左折時など、しっかりとスピードを落としてから曲がるために大きくハンドルを回す際にお薦めのテクニック。
例えば左に曲がる場合、両手でハンドルを左に回し、左手が7時(右折の場合は5時)のあたりに来たところで離しつつ、右手でしっかりとハンドルを握って回し続ける。
続いて腕をクロスするようにしながら左手で再度ハンドルを握ったら、今度は右手を離して持ち替えるようにすることで、急なカーブにも対応することができる。
なお「クロスハンドル」は両腕を交差させる都合上、操作中に体が前傾姿勢となるため、あまり安全とはいえず、スピードを充分に落とした状態で行うことが必要とされる点は注意しておきたい。
■舵角の微調整がしやすいが難易度が高い「送りハンドル」
いっぽうで「送りハンドル」は、両手がハンドルから離れることがなく、手の動きも大きくないため、見通しの悪い道や、やや速いスピードでの走行中も比較的安全とされる操作法だ。
左に曲がる場合は右手で押すようにハンドルを左に回しながら、左手は軽く握り、ハンドル上を滑らせるように回しているのとは反対方向へと移動。
12時の位置を過ぎたあたりで両手が当たったら、今度は左手でハンドルをしっかり握って引くように回し、右手は逆方向に滑らせるように動かす。
さらにハンドルを切る必要がある場合は、先ほどと反対の6時の位置あたりで左手と右手を持ち替えるようにするというのが、その操作方法だ。
「送りハンドル」は舵角の微調整がしやすい半面、慣れないと操作がかえって難しいこともあるため、日頃からの充分な練習が必要とされる。
修正が少なくゆっくり落ち着いたハンドル操作は、運転が上手いドライバーの証。スムーズな走りにもつながるだけに、しっかりマスターすることができれば、同乗者や周りを走るドライバーからも一目置かれることは間違いない。
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コメント
コメントの使い方送りハンドルは車にも依る部分が大きくあまり推奨される操作ではない。ロック・トゥ・ロック4回転以下の車には有効だが。半回転づつの動作なので舵角が付きにくく低速であれど操作遅れに繋がる。まぁ、あらかじめ曲がる方の手を12時の位置で握る構えハンドルをやるならばかろうじてというくらい。
それでもエアバッグの作動を考慮するとクロスハンドルはどうなのか?とも思うが。