一生に一度は乗ってほしい!! 今新車で買える[2シータースポーツ]4選

■もうすぐ10年選手のマツダロードスターが今なお売れ続ける理由

「世界」を変えた初代 ユーノスロードスターが登場した衝撃
4代目(現行)ロードスター

 2000年5月にふたり乗り小型オープンスポーツカー生産累計世界一(53万1890台)のギネス世界記録を樹立し、押しも押されもせぬグローバル基幹モデルとなったロードスターの4代目がデビューしたのは2015年5月。

 やや低調なセールスに終始した3代目から100kg以上の大幅な軽量化を実現して原点回帰を図ったことも相まって、いまなお高い人気を獲得しているオープン2シーターモデルであることは周知のとおりだが、4代目の魅力はロードスターの代名詞といっても過言ではない“人馬一体の走り”をよりいっそう進化させた新技術の導入にある。

 例えば、アクセルを踏んだ瞬間の力強いトルク感や低速域から7500rpmまでリニアかつスムーズに回るFR専用設計のSKYACTIV-G 1.5Lエンジンであったり、フロントミドシップレイアウトや前後重量配分50:50など運動性能に優れたパッケージング。

 さらに、優れた視界・操作性が良い機器配置・ドライバーに対して正対するペダルレイアウトなどスポーツカーとして理想的なドライビングポジションであったり……と、その進化は枚挙に暇がない。

 加えて、毎年のように行われる商品改良によって熟成も進んでいるロードスター。

 2023年10月には人馬一体の走りの楽しさをさらに高めるべく、エンジン・サスペンション・タイヤに最適なイニシャルトルクと差動制限特性によって街中では軽やかに、ワインディングでは旋回時の安定性を向上したアシンメトリックLSDを採用。

 電動パワーステアリングやエンジンでも改善・改良を行いつつ、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールやスマート・ブレーキ・サポートなどの最新技術やコネクティッド技術を搭載して現代に求められる安全性能にもしっかりと対応しているのだから、そりゃデビューから9年が経とうが古さを感じないワケだ。

■トヨタGRスープラの“レースで強い・レースで速い”は絶対的な正義!

一生に一度は乗ってほしい!? いま新車で変える2シータースポーツ4選
ピュアスポーツカーとしての基本素性を追求した車両パッケージによってその理想を追求したスープラ。前後重量バランスも理想的な50:50の配分を達成

 TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ“GR”から2019年5月に登場したスープラ。

 先代モデルの販売終了から17年の時を経て復活し、大きな注目を浴びながらのデビューではあったが、その後は先述の3台に比べると存在感がやや希薄な印象があることは否めない。

 スープラはトヨタがBMWとの包括提携によって開発・商品化した初のクルマであり、BMW Z4との兄弟車である……ということも少なからず影響しているかもしれないが、とはいえ、国内グランドツーリングカーレースの最高峰であるSUPER GTでは2021年と2023年に年間王者を獲得しており、高い走行性能は折り紙付き。

 この走りのよさを実現している要因のひとつとして、スープラが2シーターであることが影響していることも間違いない。

 なぜなら、卓越したハンドリングや安定したコーナリング姿勢を実現するべく、トヨタではホイールベース・トレッド・重心高を重要なファクターととらえてピュアスポーツカーとしての理想が追求されているから。

 ホイールベースは2シーターに割り切ることでトヨタ86よりも100mm短い2470mmを、ホイールベースとトレッドの比率も1.55というほかの量産スポーツカーと比較してもトップレベルの数値を達成。重心高も水平対向エンジンを搭載するトヨタ86より低い重心高を実現している。

 また、上位グレードのRZはスープラの伝統を継承する直列6気筒の3Lツインスクロールターボエンジンを搭載。加えて、後輪左右間のロック率を0~100の範囲で連続的に最適制御するアクティブディファレンシャルによって高い旋回速度・安定性・ニュートラルなステアリング特性も実現している。

 2020年4月にはRZグレードのエンジン出力を47ps向上し、2022年4月にも同グレードに6速MTを追加するなどの改良を行って進化を続けるスープラも魅力に溢れる国産2シータースポーツカーであることは間違いない。

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