【夏の終わりに最重要メンテ】 プロ直伝!!! 愛車をいたわる洗車の9ルール


■上級レベル│時間がある人向けこだわりのテクニック

●RULE 07│粘土を使って極上の下地を作る!

 手で触ってみるとわかるが、ボディには鉄粉や、アスファルトから跳ね上がるタールなどといった汚れが付着している。その汚れを粘土に移して除去することで、ボディをツルツルにすることができる。

 ただし、鉄粉が移った粘土で何度もこするとそれが傷の原因になるので、汚れが付着したら折り込んでキレイな粘土で作業する。粘土は優しくなでる感じで動かすことがポイントだ。

●ベストカー オススメアイテム│ソフト99 ねんど状クリーナーmini

鉄粉、塗装ミスト、ピッチなどを取り除き、ツルツルの塗装面を復活させる。コーティング剤などをかける前に使用すると効果的なロングセラー商品。実勢価格:約750円
粘土は使う前にこねて、丸餅のような平べったい形状にする。また取り込んだ鉄粉や摩擦により塗装面に傷がつきにくいように、水で濡れた状態で作業する
鉄粉やタール、ピッチといった汚れを取り込むと、ご覧のように粘土が黒ずんでくる。こうなったら粘土を折り込んで、キレイな面を使うようにする。プロは粘土を使ったあとに、ボディの磨きをかける

●RULE 08│レジン系コーティングが扱いやすい!

 ワックスよりも効果の持続性が高く、今人気が高いのがガラスコーティングなどの「カーコーティング」だ。

 プロによる施工だけでなく、近年は市販の製品で手軽にガラスコーティングを一般ユーザーが行うことができるようになっている。

●ベストカー オススメアイテム│KUREルックスレインコート

「高撥水ガラス系レジン」と「超滑水性ケイ素系化合物」を組み合わせることで、従来の撥水コートを超える驚異の流撥水性を実現。鏡のような光沢感のある深いツヤも与える自動車ボディ用ガラスコーディング剤。実勢価格:約1700円

 しかし、このガラスコーティングだが、日差しを防ぐことができ、気温が安定した室内でないと完璧に施工することは難しい。

 だが、一般ユーザーはそんな状況で施工できる人ばかりではない。そこで外でも安定して施工することができる種類のコーティングがレジン系(樹脂系)の製品だ。

 今回使用したKUREの製品はガラス系レジンという被膜を作って保護する最新の製品だが、オートグリムの「スーパー・レジン・ポリッシュ」などといったレジン系のコーティングもお薦めだ。

 コーティングを施工する際は、粘土を使って下地を作ることでその効果をより引き出すことができる。その違いは、手で撫でただけで体感できるほどの差が生まれる。

説明書通り、濡れたボディに塗布しマイクロファイバーで拭き上げるだけ。誰でも簡単にできる
粘土とコーティングを施工した塗装面を触って、そのスベスベ感に驚く編集部・飯干

●RULE 09│細部までこだわり、よりキレイに!

 複雑で細かいデザインのグリルを採用しているモデルが多い最近のクルマ。そんな拭きにくい細部を拭き上げる時に活躍してくれるのが、やわらかめのプラスチック素材でできたヘラだ。

 これをタオルでくるんで拭き上げることで、指では届かない狭い部分に入り込んだ水や汚れを除去することができる。

ヘラなどを使って細かい部分の水や汚れを除去。このひと手間が仕上がりに違いを生む

 また普段は見えないが、キレイにしておきたいのがエンジンルームだ。

 ただエンジンルームには、オルタネータやバッテリーなど水をかけてはいけない部品もある。

拭き上げたあと、樹脂部品のツヤを出すケミカルを使用すれば、保護と見た目向上が可能だ

 これらに水がかからないようにするには、養生が必要になるが一般ユーザーにはハードルが高い。そこでエンジンルームの清掃は、堅絞りしたタオルで水拭きすることが基本となる。

 こまめに掃除すれば、キレイな状態を維持することができる。ここまでキレイにすると、より愛車への愛着が増すこと間違いなしだ。

●EXTRA RULE│梅雨から夏にかけて注意したい洗車のポイント

 気温が高い、または直射日光が強い時期は、洗剤を付けたところから、どんどん水洗いして拭き上げていくのがポイントになる。

 そうしないと、暑さで水分がどんどん蒸発してしまい、洗剤が落ちにくくなったり、せっかく洗車した部分にイオンデポジット(水シミ、ウォータースポット)ができてしまうからだ。

これがイオンデポジット。こうなってしまうと簡単には落ちない。通り雨のあとに強い日差しを浴びるなどのケースが多い夏場は特にできやすい

 イオンデポジットは、水分が蒸発して雨や水道水に含まれるカルシウムなどのミネラルが塗装面に残った残留物を指す。

 一度付着してしまうと、水洗いでは落ちず、コンパウンドで磨く(濃色車はお薦めしない)か、プロが使用するような酸性のケミカルでないと落とすことは難しい。歯に付着した歯石みたいな感じと思ってもらえばいい。

 せっかく洗車をしても、イオンデポジットを作ってしまっては苦労が水の泡になる。

洗ったところからどんどん拭き上げていくことで、イオンデポジットができるのを防ぐ

 曇りならば余裕があるが、晴れている時は日中に洗車することは控え、朝早くか夕方に行ったほうがいい。

 もし都合で日中しか洗車ができない場合には、前述した通り部位ごとに細かく洗うことを意識してもらいたい。

*   *   *

 いかがだっただろうか。洗車は「気合と情熱が重要!」とプロは語る。正しい知識と、最適な道具を持つことで、愛車はよりキレイに長持ちするようになる。ぜひあなたの洗車に活かしてもらいたい。


【番外コラム】便利だけどジツはむつかしいコイン洗車

 コイン洗車場はお金を入れてから、水を出せる時間が決まっている。そのため、段取りを入念に決めておかないと、時間切れとなり追加で費用がかかってしまうことになる。

 ホイールの予備洗いなどを事前に済ませておくなど、効率よく作業を進めるための段取りを組んでおく必要がある。

段取りは難しいが、自宅で洗車のために水道が使えない人にとってはありがたい存在のコイン洗車

 また高圧洗車は便利ではあるが、年式の古いクルマでは部品が剥がれたり、余分な場所にまで水が入ってしまう可能性がある。

 できる環境がある人は、家の蛇口にホースとノズルガンをつないで洗車するほうがお薦めだ。

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