■中級レベル│簡易コーティングと室内清掃でワンランク“上”のクルマに!!
●RULE 05│簡易コート剤なら時短でキレイに!
ここまでの工程で、ボディに付着した汚れはバッチリ除去することができた。次は簡易コーティングだ。
最近の簡易コーティングは、時短のために濡れた状態で塗布できるように開発されている。スキルが求められる固形ワックスよりも、簡単でボディに傷も付きにくいのがいい。
気温が高く吹きつける際にボディが乾いてしまうような状況では、部位ごとに施工できるように、100円ショップの物でもいいので霧吹きを用意しておきたい。
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●RULE 06│室内清掃は拭き上げメインで!
室内清掃は、堅絞りした濡れタオルで各部を拭き上げて、乾拭き、掃除機がけの順番で行っていく。
窓ガラス、インパネといった上部から順番に行い、最後にフロアの掃除機がけをすればゴミを一掃することができる。フロアマットは室内清掃の前に外しておくことで、その下までキレイにすることができる。
サイドウィンドウを拭く際は、少し窓を開けてサッシに入っている部分もキレイにしたい。
また内装を拭く時は、ボディを拭き上げる時のように、部位によって何枚もタオルを交換するということはしなくて大丈夫だ。
本革シートを掃除する場合は、まず堅絞りした濡れタオルで拭いて、水分を残さないようにしっかり乾拭きすれば大丈夫。
シートの奥に入っているゴミは、刷毛でかき出しつつ、掃除機で吸い込んでキレイにしたい。
■上級レベル│時間がある人向けこだわりのテクニック
●RULE 07│粘土を使って極上の下地を作る!
手で触ってみるとわかるが、ボディには鉄粉や、アスファルトから跳ね上がるタールなどといった汚れが付着している。その汚れを粘土に移して除去することで、ボディをツルツルにすることができる。
ただし、鉄粉が移った粘土で何度もこするとそれが傷の原因になるので、汚れが付着したら折り込んでキレイな粘土で作業する。粘土は優しくなでる感じで動かすことがポイントだ。
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●RULE 08│レジン系コーティングが扱いやすい!
ワックスよりも効果の持続性が高く、今人気が高いのがガラスコーティングなどの「カーコーティング」だ。
プロによる施工だけでなく、近年は市販の製品で手軽にガラスコーティングを一般ユーザーが行うことができるようになっている。
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しかし、このガラスコーティングだが、日差しを防ぐことができ、気温が安定した室内でないと完璧に施工することは難しい。
だが、一般ユーザーはそんな状況で施工できる人ばかりではない。そこで外でも安定して施工することができる種類のコーティングがレジン系(樹脂系)の製品だ。
今回使用したKUREの製品はガラス系レジンという被膜を作って保護する最新の製品だが、オートグリムの「スーパー・レジン・ポリッシュ」などといったレジン系のコーティングもお薦めだ。
コーティングを施工する際は、粘土を使って下地を作ることでその効果をより引き出すことができる。その違いは、手で撫でただけで体感できるほどの差が生まれる。
●RULE 09│細部までこだわり、よりキレイに!
複雑で細かいデザインのグリルを採用しているモデルが多い最近のクルマ。そんな拭きにくい細部を拭き上げる時に活躍してくれるのが、やわらかめのプラスチック素材でできたヘラだ。
これをタオルでくるんで拭き上げることで、指では届かない狭い部分に入り込んだ水や汚れを除去することができる。
また普段は見えないが、キレイにしておきたいのがエンジンルームだ。
ただエンジンルームには、オルタネータやバッテリーなど水をかけてはいけない部品もある。
これらに水がかからないようにするには、養生が必要になるが一般ユーザーにはハードルが高い。そこでエンジンルームの清掃は、堅絞りしたタオルで水拭きすることが基本となる。
こまめに掃除すれば、キレイな状態を維持することができる。ここまでキレイにすると、より愛車への愛着が増すこと間違いなしだ。
●EXTRA RULE│梅雨から夏にかけて注意したい洗車のポイント
気温が高い、または直射日光が強い時期は、洗剤を付けたところから、どんどん水洗いして拭き上げていくのがポイントになる。
そうしないと、暑さで水分がどんどん蒸発してしまい、洗剤が落ちにくくなったり、せっかく洗車した部分にイオンデポジット(水シミ、ウォータースポット)ができてしまうからだ。
イオンデポジットは、水分が蒸発して雨や水道水に含まれるカルシウムなどのミネラルが塗装面に残った残留物を指す。
一度付着してしまうと、水洗いでは落ちず、コンパウンドで磨く(濃色車はお薦めしない)か、プロが使用するような酸性のケミカルでないと落とすことは難しい。歯に付着した歯石みたいな感じと思ってもらえばいい。
せっかく洗車をしても、イオンデポジットを作ってしまっては苦労が水の泡になる。
曇りならば余裕があるが、晴れている時は日中に洗車することは控え、朝早くか夕方に行ったほうがいい。
もし都合で日中しか洗車ができない場合には、前述した通り部位ごとに細かく洗うことを意識してもらいたい。
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いかがだっただろうか。洗車は「気合と情熱が重要!」とプロは語る。正しい知識と、最適な道具を持つことで、愛車はよりキレイに長持ちするようになる。ぜひあなたの洗車に活かしてもらいたい。
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